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環境複合汚染の生体影響と関連要因

研究課題

研究課題/領域番号 02202108
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

井上 圭三  東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)

研究分担者 菊川 清美  東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90120146)
加須屋 実  富山医薬大学, 医学部, 教授 (50045382)
岡田 昌二  静岡県立大学, 薬学部, 教授 (40046256)
大西 克成  徳島大学, 医学部, 教授 (10037400)
井村 伸正  北里大学, 薬学部, 教授 (70012606)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
1990年度: 18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
キーワード環境汚染物質 / 健康影響 / 複合要因 / 同時曝露 / 生体側要因
研究概要

微量かつ長期にわたる環境汚染物質の健康影響を考えるとき、(1)同時に曝露される他の汚染物質、(2)共存する他の環境要因、(3)人体側の感受性、等の様々な要因がその影響の現われ方に重要な役割を果たすと考えられる。本研究においては、環境汚染物質の生体に対する影響のあらわれ方におよぼす複合要因を、上のような立場から解析している。本年度は以下のような事実が明らかになった。
(1).無機ヒ素の毒性発現の機構を解析した結果、ヒ素が生体に取り込まれた後、活性酸素を発生し、ヒ素過酸化物を生成し、これがDNA構造を破壊している事が明らかになった。
(2).鉄、亜鉛イオン、及びパラコ-トの毒性は、生体の必須イオンの1つであるセレンの欠乏下では増強される事が明らかになった。
(3)、様々な生理的要因、たとえば、免疫系、ホルモン、腸内細菌、組織内の酵素、等が、環境汚染物質や、発癌物質の毒性発現に関与している事が具体的に示された。
(4)、重金属イオンや、芳香族多環化合物の環境中への汚染状況について地域調査を行なった。具体的には、神通川流域におけるカドミウム汚染調査、パプアニュ-ギニアにおける毛髪中の重金属イオン調査,および,旭川(岡山県)、淀川(大阪府)での芳香族化合物の汚染調査を実施した。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 諏訪 頼正: "ラット炎症部位から精製したホスホリパ-ゼA_2に対するタンパク質性阻害物質" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 87. 2395-2399 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 大西 克成: "変異原性と原癌性との関連" 薬局. 41. 45-54 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 山中 健三: "ジメチルヒ素によるDNA損傷:無機ヒ素の代謝産物の殆どはヒ素のラジカル反応物である。" Biochem.Biophys.Res.Commun.168. 58-64 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 青島 恵子: "カドミウムによる賢障害における酸・塩基平衡異常" 産業医学. 32. 270-271 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 和夫: "カルシウムとシスティンの関与するアルブミンと銅の複合体の酸化的生成" Arch.Biochem.Biophys. 278. 120-124 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 新井 洋由: "薬物による酸化的組織障害とリン脂質代謝" 蛋白質・核酸・酵素. 36. 453-461 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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