研究課題/領域番号 |
02202205
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
小柳 武和 茨城大学, 工学部, 助教授 (50108205)
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研究分担者 |
笹谷 康之 (株)地域開発研究所, 調査研究員
三村 信男 茨城大学, 工学部, 助教授 (60133089)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 海岸環境 / 景観 / レクリェ-ション / 海岸地形 / 海岸構造物 / 地名 / 日立市 |
研究概要 |
本調査では、日立市域を中心とする海岸及び沿岸域における経済・社会活動及び海岸環境の変遷と現況を、既存資料や現地調査やヒヤリング調査により調査し、以下に示すような海岸環境、生活環境としての資質の抽出・評価を行うことができた。 (1)20m程度の海崖が多く、海へのアクセス性の悪さや無機質的な護岸により、海が身近に感じにくい海岸も存在していることが分かった。 (2)日立市域の海岸の砂浜は全体に減少傾向にあり、1947年から約40年間で、50mも後退したところがあることが分かった。 (3)釣り及びサ-フィンのポイントが多く、レクリェ-ション活動にとっての有望な資質が存在していることが分かった。 (4)ヒラメ、スズキ、アワビなどの高級魚の出荷量が多く、魚市が開かれて、市内のみならず、市外や県外からの客で賑わっている。 (5)各所に「八景」が詠まれるなど風光明美な海岸が多く、海岸地形景観を分類した結果、浦浜型、崖浜型、ポケットビ-チ型、屏風型の4つのタイプで構成され、集落や聖域がそれらのタイプの中の河口、入浜、出浜、岬といった地形の要所に点在していることが分かった。 (6)海岸各所に、浜降り、「アンバ様」のお祭などが伝承されており、「オンネ磯」と呼ばれる神磯が複数存在していることが分かった。 以上の結果から、対象地域の海岸を以下の8つのゾ-ンに区分し、それぞれの資質を生かし、また欠点をカバ-する活用の方向が提示できた。(1)美しい自然と歴史に恵まれたゾ-ン、(2)変化に富んだ自然海岸ゾ-ン、(3)中心市街地に近いスポ-ツ・レクリェ-ションゾ-ン、(4)アクセスしにくく、海が身近に感じにくいゾ-ン、(5)海水浴場型のレクリェ-ションゾ-ン、(6)重要地点に挾まれた未活用ゾ-ン、(7)家族向きのこじんまりした海水浴ゾ-ン、(8)漁業も含めた潜在的活用資源集積ゾ-ン
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