研究課題/領域番号 |
02202237
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
伊坂 勝生 徳島大学, 工学部, 教授 (50035630)
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研究分担者 |
林 則行 徳島大学, 工業短期大学部, 助教授 (30156450)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 電界 / 磁界 / ドシメ-タ / 送電線 / 変電所 / ELF / 電力周波数 / 暴露量 |
研究概要 |
わが国の垂直二回線500kV送電線の線下の地表面における電界および磁界の最大強度を明らかにするために片回線停止状態における電磁界解析を行った。本計算では線路導体最低地上高Hは15、20、25、30mに取った。運転回線の電圧および電流は三相平衡状態と仮定され、磁界強度は線路電流1,000A(力率1.0)当りの磁束密度で整理されている。暴露磁界の時間積分値を求めるために、磁界検出回路、理想ダイオ-ド回路、定電流回路、化学的積分素子(メモリオ-ド)を組合せ、一次元のドシメ-タ回路を試作した。 送電線下の地表面の電界・磁界の特性曲線から垂直電界(Ey)、水平磁界(Hx)、垂直磁界(Hy)の最大値に着目し、鉄塔中心線より13mの地点におけるEyおよびHxの位相関係についてH=15〜30mに対して解析した結果、両者間の位相差は約185゚であることが明らかになった。この地点ではHy/Hx=4〜8%であるので、500kV送電線下の地表面で最も過酷な電磁環境を同相の垂直電界と水平磁界によってほぼ模擬することが出来ると結論される。次に試作された磁界暴露量計測システムについて述べる.電界の時間積分にはEーCellが諸外国で用いられたことがあるが、これはデ-タの連続読み出した難点があった。本システム用に選定されたメモリオ-ド(MD)によって積分値の連続監視が可能になった。今回使用したMDの端子間電圧は通過した電荷量に比例し、50μA・Hの電荷量で100mVの電圧を発生する。試作器を既知平等磁界内に置き、周波数を60および420HzとしてMDの電圧測定した結果、理論通りの動作をしていることが確認された。
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