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重金属に同時暴露された人間集団における複合健康影響の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02202240
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

友国 勝麿  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (40032891)

研究分担者 市場 正良  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (60184628)
平井 幸雄  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90156638)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード複合影響 / 尿細管機能 / 尿中NAG活性 / 重金属暴露 / 鉄 / クロム / ニッケル / 鉄鋼労働者
研究概要

某鉄鋼関連企業の労働現場において,酸化鉄をはじめクロム,ニッケル等の粉じん又はフュ-ムに同時暴露される労働者の間で,特に腎の尿細管機能に対する早期影響が認められるか否かを,尿中重金属の排泄動態と関連させて解析した。
上記暴露群(82名)及び対照群(31名)より,作業終了時のスポット尿を収集し,腎尿細管機能異常の早期指標である尿中NアセチルーBーDーグルコサミニダ-ゼ(NAG)活性並びに尿中鉄,クロム,ニッケル排泄量を測定して,得られた測定値を両群間で比較検討した。暴露群から得られた尿中NAG活性の測定値は全て正常レベルであったが,集団間で比べると,暴露群の方が対照群よりも有意に高値を示した。また尿中鉄,クロム,ニッケル排泄量を両群間で比べると,当然のことながら暴露群の方が高値を示した。暴露群のうちで尿中クロム及びニッケルが検出された者(検出群,36名)と,そうでない者(不検出群,46名)との間で尿中NAG活性値を比較したところ,検出群の方が若干高値を示した。次に,これら検出群36名の間で,尿中NAG活性と尿中鉄,クロム又はニッケル排泄量との相関々係を調べたところ,尿中鉄排泄量との間には有意な相関がみられたが,他の重金属との間には有意な相関はみられなかった。これらの結果から,今回の調査対象者(暴露群)において,腎の尿細管機能に対する鉄,クロム,ニッケルの複合影響の可能性が示唆されたものの,説得力のある結論を得るに至らなかった。
今後は,当該労働者を追跡調査するとともに,対象者を更に増やして数百名の規模とし,より信頼性の高い解析が出来るよう,デ-タの収集を図りたい。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 友国 勝麿: "重金属に同時暴露された人間集団における複合健康影響の解析" 平成2年度 科学研究費重点領域研究「人間環境系」人体影響領域(N2)研究発表会 講演予稿集. 14 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Tomokuni,K.: "Interaction between nickel and lead in relation to porphyrin metabolism in mice" Industrial Health. 28. 145-149 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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