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汚濁河川水の地中浸透浄化に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02202246
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東洋大学

研究代表者

田中 芳則  東洋大学, 工学部, 教授 (20058077)

研究分担者 比企 三蔵  東洋大学, 工学部, 講師 (10058159)
杉浦 公昭  東洋大学, 工学部, 助教授 (50058038)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード汚濁河川 / 地下水 / 土層 / 浸透 / 浄化 / 電導度 / 全窒素
研究概要

地下への漏水が予想される汚濁河川周辺において、地下水水質の実態ならびに地下水水質の形成に関わる土層の浄化機能につき,現地の調査・観測態勢を整備しつつ、基礎的デ-タを収集した。
埼玉県不老川中流域を対象とした水質の長期観測の結果,河川水質と地下水水質の長期変動パタ-ンは降雨に対する応答においてそれぞれ異なる傾向を示しつつも、相互に関連していることが判明した。水質調査項目のうち、電導度、塩素イオン,陰イオン界面活性剤などの生活排水関連項目については、降雨が多く地下水位が高い時期に河川・地下水間の水質が近似するが、降雨が少なく地下水位が低い時期には両者の差は大きくなる。一方、全窒素、アンモニア態窒素などの農業活動の影響を大きく受ける項目については,観測期間を通じて河川・地下水水質間の差はあまりない。ただし、降雨が多く地下水位が高くなると、農耕地からの肥料成分溶脱のため、河川・地下水共に全窒素が増加する。
水質の長期変動の上には日単位あるいは時間単位の短期変動が重なっている。地下水におけるこの短期変動は河川に近いほど大きい。しかも,変動量は河川水質の変動幅や河川流量,河川・地下水間の水頭差によっても異なる傾向がみられた。河川において数時間継続する電導度,螢光度などの変動は周辺地下水にも及ぶ反面,窒素成分の変動の影響は不明瞭であった。汚濁河川からの漏水による地下水水質への影響範囲は、調査域において10m以上に及び,このことは河川周辺の地下水位分布からも確認される。
以上のような基礎的デ-タより、漏水汚濁河川周辺の地下水水質は、季節、水質項目によって差はあるものの,地中浸透に伴う浄化の影響を含んで、改善されることが判明した。この結果より、地下水を利用した河川浄化について今後研究を展開することが可能になった。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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