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有機スズ化合物およびヒ素化合物の環境化学的・毒性化学的比較および制御手法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02202251
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立環境研究所

研究代表者

森田 昌敏  国立環境研究所, 化学環境部, 部長 (30132864)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード有機スズ化合物 / 有機ヒ素化合物 / 海洋汚染 / 船底塗料 / 化学形態
研究概要

船底塗料や漁網防汚剤として用いられる有機スズ化合物の光化学分解を室内実験により調べ,トリブチルスズ化合物が比較的容易に分解するのに対し,トリフェニルスズ化合物が光分解をうけにくいことを明らかとした。使用量が1/10にすぎないトリフェニルスズ化合物の環境汚染がトリブチルスズ以上に高いレベルにあるのは,このトリフェニルスズの難分解性にあると考えられる。
有機スズ化合物の船底塗料の使用は1990年半ばより中止され,その環境濃度がどのような速度で低下していくかを明らかとするため,三浦半島油つぼ湾において海水濃度の調査を開始した。1991年1月の分析結果では,海水中の有機スズ濃度は,数100pptの高水準にあり低下傾向は認められなかった。平成3年度以降も調査を継続して環境濃度の変化とそれに関連した動態要因(底泥からの回帰等)について検討を加えたいて考えている。
有機ヒ素化合物として,海産生物中のヒ素の化学形態を明らかとしてきた,海藻中のヒ素の化学形は,リボ-スを含む有機ヒ素化合物であることを明らかとした。海産動物中には,アルセノベタイン,テトラメチルアルソニウムイオンを主体としてヒ素化合物が含まれていることが明らかとなった。イソギンチャク中より,未同定のヒ素化合物を検出し,現在,単離同定を行っている。これらのヒ素化合物は,Sーアデニルトランスメチレ-スによって誘導体化されたものとして推定される。これらのヒ素化合物は,無毒化された化学形と考えられ、生化学的手法による無毒化プロセスの可能性を示すものである。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M.Morta: "Pollution by Organotin Compounds in Japan" Applied Organonetallic Chemistry. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 服部 幸和,森田 昌政 他: "ガスクロマトグラフィ-による排水中のトリブチルスズおよびトリフュニル化合物の定量" 分析化学. 40. 25-31 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 森田 昌敏: "海洋汚染ー有機スズによる海洋汚染" 公衆衛生. 54. 556-559 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] M.Morita & Y.Shibata: "Chemical form of Arsemic in marine macroalgae" Applied Organometallic Chemistry. 4. 181-190 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Shibata & M.Morita: "Arsenic Compounds in the edible red algae,Dorphyra tenera,and nori and yabinori,food itens produced from red algae" Applied Organometallic Chemistry. 4. 255-260 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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