• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

海水ウランの効率的吸着採取プロセスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 02203104
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

古崎 新太郎  東京大学, 工学部, 教授 (40011209)

研究分担者 茅原 一之  明治大学, 理工学部, 助教授 (80111566)
江川 博明  熊本大学, 工学部, 教授 (50040358)
諸岡 成治  九州大学, 工学部, 教授 (60011079)
信川 寿  広島大学, 工学部, 助教授 (60034344)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1990年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
キーワード海水 / ウラン採取 / 吸着剤 / アミドキシム樹脂 / 中空糸 / 繊維 / 海流利用 / 係留固定層
研究概要

経済的な海水ウラン採取プロセスの確立をめざして,(1)係留固定層ー海流利用システム、(2)中空繊維固定層ーポンプ利用システムという二つのシステムの完成を目的として、両者を比較しつつ、海洋での試験を中心に開発研究を行った。(i)係留式海流利用システムの開発:吸着床を吊るすロ-プをウンイチで制御して吸着床を傾斜させて吸着効率を向上させる方式を考えた。実機の1/10縮尺模型を海上において2ノットの速さで曳航し、ウラン吸着実験を行い、吸着シミュレ-ションを実施するために必要なデ-タを得た。(ii)繊維状吸着剤の係留式採取法への適用:吸着かご内に糸まり状の繊維を入れて吸着する係留式では、海水が糸まり体内を通過することによりウランが吸着されるので、充填状態と吸着効率の関係を最適化した。細い繊維を用いるときには、繊維を疎に充填する方がよく、太い繊維でも密に充填すれば、細い繊維とほぼ同等の吸着量が得られることなどが明らかになった。(iii)球状吸着剤の係留式採取法への適用:樹脂をサランネットの袋に充填し,吸着床ユニットに固定した.30時間曳航し.50時間係留した場合と60時間曳航し,930時間係留した場合,それぞれ海水ウラン吸着量は0.23mg/g,1.32mg/gとなる,予想以上に高いウラン吸着量が認められた.(iv)中空繊維充填装置ポンプ利用システムの開発:海水の前処理としてプリ-ツ型フィルタ-を用いて濾過を行い,その効果を調べた.付着物質はおもに無機性の物質であり,海水中に粒子として存在する懸濁物が付着したと考えられる.このうち鉄分が60%を占め,汚れの指標となった.(v)採取システムの設計と評価:係留固定層ー海流利用システム、流動層ー海流利用システム、充填層ー海流利用システムについて提案されたシステムとその設計、計算法にもとづいて比較し,コスト計算を行った。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 古崎 新太郎: "Adsorption and Elution in HollowーFiberーPacked Bed for Recovery of Uranium Seawater" Ind.Eng.Chem.Research. 30. 185-190 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 古崎 新太郎: "海水ウランの採取用のキャピラリ-繊維を充填した吸着ユニットの海流利用方式への適用" 日本原子力学会誌. 32. 919-924 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 信川 寿: "海流および波力を利用した浮体式海水ウラン採取システムの開発(2)" 日本造船学会論文集. 165. 291 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 諸岡 成治: "Preparation of Amidoxime Fibers for Recovery of Uranium from Seawater" J.Chem.Eng.Japan. 23. 744 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 江川 博明: "Preparation and Properties of the Macroreticular Chelating Resins Containing Amidoxime and Other Functional Groups" J.Appl.Polym.Sci.34. 1557 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 茅原 一之: "海水ウラン回収のための海流直接利用型吸着剤流動層" 化学工学会第23回秋季大会研究発表講演要旨集. N212. 168 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi