研究課題/領域番号 |
02203117
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
辻 毅一郎 大阪大学, 工学部, 教授 (30029342)
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研究分担者 |
伊東 弘一 大阪府立大学, 工学部, 教授 (30029293)
森 俊介 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (80147503)
豊田 淳一 東北大学, 工学部, 教授 (70054319)
斎藤 雄志 専修大学, 工学部, 教授 (10178486)
手塚 哲央 京都大学, 工学部, 助手 (60163896)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
1990年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
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キーワード | エネルギ-供給計画 / 分散型エネルギ-システム / 電力料金制度 / コ-ジェネレ-ション / 電力貯蔵 / エネルギ-需要モデル / 電力経済 / 都市計画 |
研究概要 |
本研究では、都市におけるエネルギ-供給システムが、化石資源ならびに環境容量の制約のもとで、将来に向けてどのような方向へ変化するべきであるかを明らかにすることを目的としている。そのため、品質別電力供給といった新しい形のエネルギ-サ-ビスの在り方や、規制緩和など制度面での具体的方策について検討するとともに、分散型エネルギ-システムを主要な構成要素とするエネルギ-供給システムの種々の形態を考え、それらの得失の多面的な評価を行っている。次の各主題について成果を要約する。1.エネルギ-サ-ビスの新しい形態とその影響:電力需要と電力シフトの長期的動向とその要因、電力を複数の商品と見るマルチメニュ-サ-ビス、プライオリティサ-ビスなど新しい考え方の理論的基礎に関する調査・検討を行った。また、コンピュ-タや通信機器における電力のように代替できないエネルギ-種の機能と品質の評価に必要な新たな方法論を提案した。2.規制緩和の具体的方式とその効果:自家発向けの交渉料金決定問題をゲ-ム問題として定式化し、自家発向け料金の設定方法について具体的な結論を得た。さらに、余剰電力の販売や託送が認められた場合の販売システムおよび取引料を評価するための分析の枠組みを構築した。3.複合型エネルギ-供給システムの具体的構成とその評価:地域冷暖房における各種コ-ジェネレ-ションシステムについて、長期的経済性および省エネルギ-性の比較検討を行い、従来方式に対する優位性を明確にした。また、電力貯蔵設備の設置位置による効果の違いを仙台市を具体例として評価した。さらにミクロな需要分析に基づく需要モデルにより近畿内118地区についての電力・都市ガス需要を求め、家庭用太陽光発電、業務用CGSの導入によるエネルギ-供給会社側からみた需要の分布の変化、省エネルギ-効果、二酸化炭素削減効果を定量的に評価した。
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