研究課題/領域番号 |
02203242
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
牟田 一彌 佐賀大学, 理工学部, 教授 (70039270)
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研究分担者 |
向井 栄一 佐賀大学, 理工学部, 助手 (70039296)
星野 勉 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (10209231)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1990年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 超伝導応用 / 超伝導変圧器 / 超伝導限流器 / 超伝導電力系統 |
研究概要 |
(1)九州大学で試作された72kVA四巻線形超電導変圧器を対象として有限要素法によるクエンチ時等の磁気的挙動解析を昭和62年度から継続してきたが、新たにハイブリッド要素の準三次限的解析によるクエンチ時の磁気的挙動や励磁突入電流現象の解析的検討を行った。即ち、主巻線クエンチ後電流が補助巻線にバイパスして行く過程での時間変化ならびに磁界挙動を明かにし、主巻線短絡電流ピ-ク時の主巻線に加わる応力を計算した。更に、クエンチ回復後再投入時等に問題となる励磁突入現象についても有限要素法により検討した。励磁突入電流については磁路の飽和のため歪みのある負荷時より大きい突入電流が認められた。今回行った脚部の漏れ磁束を考慮したハイブリッド形有限要素法解析は、先の二次元有限要素解析の結果よりも実験値に近い結果を示した。 (2)限流効果を決める巻線間漏れインダクタンスの算定式を線形磁気回路理論から求め、本算定式を用いれば、非線形解析に有効であるが計算時間を要する有限要素法を用いずとも、変圧器の簡易等価回路を用いてある程度まで本変成限流圧器の特性予測が可能となることを示した。 (3)1タ-ン電圧を0.6Vとし常電導器に比べて電気装荷を大きくし、軽量化した10kVA変成限流器を製作した。設計値は一次側電圧440V、2次側電圧110Vであり、巻数は一次側734タ-ン、二次側184タ-ンとした。この試作変成限流器において、2回にわたる定数測定、無負荷及び短絡試験、更にクエンチ試験などを行った。それにより、等価回路は解析結果とほぼ同じものとなることが分った。クエンチ電流値は予想を大きく下回った。原因は巻線の線材と固定法にあると判断される。
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