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表面化学的性質の異なる材料の合成と細胞応答の評価

研究課題

研究課題/領域番号 02205032
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

今井 庸二  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (50013975)

研究分担者 門磨 義則  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (00092403)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード細胞の付着 / 細胞の増殖 / 親水性モノマ- / 親水性ポリマ- / ピロリドン誘導体 / 熱可逆性 / 細胞毒性
研究概要

新しいタイプの親水性のモノマ-及びそのポリマ-を合成し、モノマ-の細胞毒性、ポリマ-の溶解性・含水率・水に対する接触角・細胞の応答を検討した。モノマ-としては、Nー(2ーメタクリロイルオキシエチル)ー2ーピロリドン(MEP)、Nーメタクリロイルオキシエチルアセタミド(MEA)、NーメチルーNーメタクリロイルオキシエチルアセタミド(MMEA)を合成した。これらモノマ-の細胞毒性は、MEPが最も弱く、次いでMMEA,MEAの順であった。今年度はおもにMEPとメチルメタクリレ-ト(MMA)との共重合体を合成しその性質を調べた。MEPを80モル%以上含むポリマ-は水、メタノ-ル,クロロホルム等に溶解した。水不溶性ポリマ-の含水率は5ー85%程度のものが得られた。接触角は23ー55度を示し、MEPの増加と共に接触角は直線的に減少した。水溶性ポリマ-の水溶液は室温では透明であったが、加熱により白濁し、この現象は可逆的であった。この変化の起こる温度は29ー51℃で、MEPの増加と共に高温側に移動した。ここで得られた含水率がある程度以上大きなポリマ-では細胞は非常に付着しにくく、これまで我々が行っていた方法では細胞の付着、増殖性を評価することはできなかった。そこで、顕微鏡用ビデオシステム/タイムラプスVTRを利用してポリマ-上での細胞の動きを観察した。MEPが増加するほど細胞が付着しにくくなる様子が認められたが、定量的デ-タとするには至っていない。いずれにせよ、親水性ゲルに対する細胞の挙動に一致していた。MEA,MMEAについてもMMAとの共重合体を合成してその性質を検討中である。さらに、メチル2ーメタクリロイルオキシエチルスルホキシドも合成しており、ピロリドン、アセタミド、スルホキシドという極性基を有する親水性ポリマ-がそろうことになり、それらに対する細胞の応答の比較が可能となる。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 今井 庸二: "ポリウレタンの合成とその生体適合性の評価" 人工臓器. 19. 1139-1142 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 門磨 義則: "生体内埋植による医用ポリウレタンCardiothaneの性質の変化" 人工臓器. 19. 1215-1218 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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