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硬組織親和性ポリマ-を用いる組織の複合化と機能強化

研究課題

研究課題/領域番号 02205034
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

中林 宣男  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (30014020)

研究分担者 渡辺 昭彦  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (30126263)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード硬組織 / 4ーメタクリロイルオキシエチルトリメリット酸無水物 / 歯質 / EDTA / 接着 / 含浸層 / ハイブリッド / ハイドロキシアパタイト
研究概要

37℃水中に於ける象牙質への接着耐久性は良くないが臨床成績は良い。この原因を探るとともに、in vitroにおいて耐久性のよい接着法を確立するために、象牙質への接着前処理法を再検討した。露出コラ-ゲンの残存を防ぐため、10ー3前処理時間を短縮し脱灰深さを薄くすることが解決策と考えたが、接着耐久性は向上しなかった。またコラ-ゲンの耐水性改善をするためグルタルアルデヒド処理を追加してみたが、最終的には耐水性の改善にはつながらなかった。
脱灰層の厚さを1μm以下にできる接着前処理剤として、EDTA3ー2(NH_4/Fe)を用いて、象牙質に対過接着の安定性を調べたところ、一年間にわたり接着強さは低下しなかった。この試料をTEM観察したところ、樹脂含浸層内のコラ-ゲンやHAPは4ーMETAとMMAとの共重合体で完全に包み込まれ、コラ-ゲンは酢酸ウランによる電子染色を受けないこと、HAPはHCIにより脱灰されないことが確認された。接着の長期水中における耐久性を獲得するには、HAPで囲まれたコラ-ゲンをできるだけ多くの樹脂でしっかりと取り囲むことが大切である。合わせてHAPを残存させ難い表層部ではレジン含量が多く、レジン含量が少なくなる脱灰層深部にHAPが残留する可能性が高いことが接着の安定化に有利に働く。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 渡辺 功,二階堂 徹,中林 宣男: "研削象牙質への接着促進モノマ-の効果" 歯科材料・器械. 9. 888-893 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 宝田 建二,小西 政芳,石原 一彦,中林 宣男: "4ーMETA/MMAーTBBレジンの10ー3前処理象牙質への接着耐久性の改善ー前処理時間とグルタルアルデヒド追加処理の効果ー" 歯科材料・器械. 9. 831-840 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 宝田 建二: "接着耐久性に優れた象牙質への接着法ーEDTA3ー2(NH_4/Fe)前処理と2%4ーMETA/MMAーTBBレジンの組合せー" 歯科材料・器械. 9. 841-849 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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