研究課題/領域番号 |
02205114
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
宗像 惠 近畿大学, 理工学部, 教授 (80090942)
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研究分担者 |
北川 進 近畿大学, 理工学部, 助教授 (20140303)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 交互積層化合物 / ドナ-・アクセプタ- / 一次元カラム / 錯体ポマリ- / 銅(I)錯体ポマリ- / 光機能性材料 / 三次元ネットワ-ク / 電荷移動錯体 |
研究概要 |
(1)交互積層構造を有する銅(1)錯体の構築 フェナジン(phz)の銅(1)に配位した二核錯体[Cu_2(phz)_3(MeOH)_2](phz)(PF_6)_2を合成し、その結晶構造を明らかにした。図1にしめすように2つの銅(1)の橋架したphzに遊離phzがサンドイッチした一次元カラムの構造を形成した極めて興味ある分子集合体を構築することに成功した。phz間の距離は3.41A^^°で明らかに相互作用が存在する距離である。この積層化合物は710nmに電荷移動吸収帯(CT)を与え光機能性材料としての可能性が明かとなった。 (2)三次元ネットワ-ク構造を有する銅(1)錯体の構築 1、3ーベンゾチアジアゾ-ル(btd)を配位子とする銅(1)錯体ポリマ-[Cu(btd)(NO_3]_nの合成に成功した。CuにbtdとNO_3が架橋した6員環骨格を基本単位とした二次元ネットワ-ク構造をとっている(図2)。さらに二次元ネットワ-クシ-ト内および隣接するシ-トのbtd間にπーπ相互作用(面間距離3.374A^^°)が存在し、これにより三次元ネットワ-ク構造を有する錯体ポリマ-が世界で始めて構築できた。
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