研究課題/領域番号 |
02207119
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
湯川 武 慶応義塾大学, 商学部, 教授 (80051663)
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研究分担者 |
堀川 徹 京都外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60108967)
加藤 博 一橋大学, 経済学部, 助教授 (10134636)
栗生沢 猛夫 北海道大学, 文学部, 助教授 (40111190)
江上 能義 琉球大学, 法文学部, 教授 (10117567)
木村 修三 神戸大学, 法学部, 教授 (50153193)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1990年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | イスラ-ム / 都市 / 国家 / 権力構造 / ネットワ-ク / 街区 / 都市住民 / エルサレム |
研究概要 |
今年度は重点領域研究の第3年度にあたるために、当研究班は研究課題「権力構造と都市」に沿ってこれまでの研究成果をとりまとめるべく、活動計画を立てた。 研究活動計画の第一の中心は、イスラ-ム圏の都市の発展と構造に、もっとも深くかかわっていたと考えられるイスラ-ム的制度の一つである「ワクフ」制度研究であった。5月、7月、10月、11月の4回にわたり、研究分担者に加えてさまざまな分野の研究者を多数招いて「ワクフ」制度についての研究発表と討論を重ねた。その後11月の第2回「イスラムの都市性」国際会議の「ワクフ」部会において、発表者・コメンテ-タ-・座長などとして積極的な役割を果たした。研究成果としては、「ワクフ」制度について包括的な研究をとりまとめることができたわけではないが、「ワクフ」制度の持つ歴史的意義や社会経済的な意義については従来の研究を越える新しい観点を獲得できた。この点において当班の研究活動は3年間の研究の結果として何か結論を得たというよりも、今後の研究の展望を切り開く成果を得たと言える。 研究活動の第2の柱は、都市をめぐる権力と民衆のあり方の比較研究である。このテ-マについても4回にわたり研究会を開催したが、比較研究の展望を開くところまでで、今後も継続される研究会において具体的な成果を出す予定である。 当班の研究活動の第3の柱として、現代における都市と権力のある極端な型を示している現代のイェルサレムをとりあげたが、問題の複雑さゆえに研究を深化させることは今後の課題となった。
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