研究課題/領域番号 |
02211202
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
江口 徹 東京大学, 理学部, 助教授 (20151970)
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研究分担者 |
加藤 晃史 東京大学, 理学部, 助手 (10211848)
北沢 良久 東京大学, 理学部, 助手 (10195258)
猪木 慶治 東京大学, 理学部, 教授 (20011497)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 弦理論 / 2次元重力 / 位相的場の理論 / ねじれたN=2理論 / ヒッグス粒子 / 高温超伝導 |
研究概要 |
弦理論に関して、最近大きな進展が見られたものに2次元重力の理論がある。2次元重力は時空の次元が1より小さい非現実的なモデルであるが、重力の量子効果の非摂動的取り扱いに成功した点で重要な意義をもっいる。 江口は梁(KEK)と協力して、N=2の超共形代数のモデルをねじった(量子数をよみかえた)モデルが位相的場の理論となる事を示した。こうして得られる位相的場の理論モデルは2次元重力の理論に現れる物質場を記述することが示され、2次元重力理論の背景にあるN=2超対称性が認識されるようになった。江口は又、細野・梁と共にセンタ-が零の一般コセット模型を調べこうした位相的場の理論の背後には常に超対称性が存在する事を示した。 加藤は、最近江口と梁により提案された「ねじれたN=2超共形代数」と位相的場の理論との関係を用いて、位相的場の理論のフュ-ジョン則を調べている。共形場理論においてはフュ-ジョン則はモジュラ-変換と密接な関係をもち、位相的な場の理論においては交点数という明確な幾何学的意味を持っている。これを超共形場理論という代数的枠組みの中で記述することは非常に重要であり現在研究を進めている。 猪木は日笠と協力して、SU(2)×U(1)対称性の自発的破れの機構を探るためW中間子の散乱振巾をヒッグス粒子のdominanceと破れたカイラル対称性の要請に基ずいて決定した。 北沢は高温超伝導の理論、特にanyon模型と時間反転不変性の検証について研究を行った。
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