• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

電子衝突による反応性ラジカルの生成断面積の測定

研究課題

研究課題/領域番号 02214212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関新潟大学

研究代表者

徳江 郁雄  新潟大学, 理学部, 助教授 (90101063)

研究分担者 伊藤 良夫  新潟大学, 理学部, 教授 (00018251)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード電子衝突 / 三塩化ホウ素 / 発光断面積 / レ-ザ-誘起ケイ光 / 発光寿命
研究概要

プラズマエッチングのプロセスガスとして用いられている三塩化ホウ素の放電プラズマ中における初期反応過程に注目し、ラジカルの生成過程を調べることを目的として次の2つの実験研究を行なった。
1.まず三塩化ホウ素の電子衝突による紫外可視発光スペクトルを観測し、励起スペクトルや発光寿命の測定から、電子励起状態のラジカルの生成過程を同定した。さらに100eVにおけるN_2^+(BーX)バンドの発光断面積を標準にして、B( ^2Dー ^2P^゚)とB( ^2Sー ^2P^゚)原子線およびBC1(AーX)バンドの発光断面積の絶対値を、それぞれ4.4±0.6、5.6±1.0、2.40±0.45Mb(1Mb=10^<ー22>M^2)と決めた。B原子の発光断面積は、25ー30eVにピ-クがあり35eV付近に極小を持ち、さらに50ー70eVに幅広いピ-クを持つという特異的な振舞いを示す。BCl(AーX)バンドの発光断面積は20eV付近にピ-クを持ちそれから25eVまで減少し、さらに45eVで幅の広いピ-クを示す。この他に250ー370と410ー580nmにBCl_2と予想される発光を観測している。
2.三塩化ホウ素の放電プラズマ中で生成すると推定されるBCl_2の電子状態や構造を調べるため、レ-ザ-誘起蛍光(LIF)の測定を国立環境研究所の井上元博士と共同で行なった。BCl_2の生成は約1kVの直流放電で行い、YAGレ-ザ-励起色素レ-ザ-の倍波を用いた。338ー358nmにおけるLIFスペクトルはブロ-ドで、期待した振動構造は観測されなかった。一方、この波長範囲における発光寿命は660±140、1560±400nsの2成分を持つ。このうち長寿命成分は、三塩化ホウ素の電子衝突ですでに観測している1650±100nsとよく一致している。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ikuo Tokue: "Electronーimpactーinduced light emission from BCl_3" Chemical Physics.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Ikuo Tokue: "Photoemission cross sections of CCl_4 by electron impact" Chemical Physics.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi