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界面・固体中におけるラジカルのマトリックス共鳴ラマン分光法を主とした計測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 02214215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

志田 忠正  京都大学, 理学部, 教授 (60025484)

研究分担者 百瀬 孝昌  京都大学, 理学部, 助手 (10200354)
加藤 立久  京都大学, 理学部, 助手 (80175702)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードアモルファスシリコン / フェニルシラン / ジメトキシメチルシラン / ラジカルイオン / 共鳴ラマン / ESR / シリコン酸化物 / プラズマ科学
研究概要

非晶質国体中のラジカルイオンの定性と定量の方法を確立する作業の一環として本研究では共鳴ラマン分光法を主とした方法論の開発を行った。具体的にはラジカルイオンを選択的には生成する方法として研究代表者が確立したガンマ-線照射低温マトリックス分離法を応用していくつかのラジカルイオンを生成し,その共鳴ラマン分光スペクトルを測定した。とくに共鳴ラマンスペクトルと電子吸収スペクトルがいくつかの共通の分子パラメ-タで記述されることに着目して両スペクトルを同時的に測定しパラメ-タ-フイッティング法によって最適の分子パラメ-タ-を求めることを試みた。その結果,たとえばジクロロベンゼンのラジカルカチオンについてその共鳴電子状態における励起寿命,基準励動変化,マトリックスの環境の差などに関するパラメ-タ-を決めることができた。
プラズマ科学的立場からの研究としてはケイ素を含む二,三の有機化合物のラジカルカチオンのESRによる研究も行った。具体的な成果としてはフェニルシランのラジカルカチオンを生成したところ極めて容易に光分解してフェニルラジカルとシリルカチオンに解離することが分った。この結果は基板上の特定位置に微細加工的にアモルファスシリコンを堆積させたい場合に利用できる可能性をもっている。すなわち,電磁レンズ系を用いてフェニルンランカチオン或はシリルカチオンを目標の位置近くに誘導し,フェニルンランカチオンは光分解してシリルカチオンにした上で適当な方法でカチオンの正電荷を中和すれば微視的スケ-ルでアモルファスシリコンを堆積することが考えられる。ジメトキシメチルシリコンについてもそのラジカルカチオンのESRを測定したが,このカチオンは最終的には基板上でシリコン酸化物を微視的に堆積させるための原料物質となる可能性を示唆した。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] M.Yamaguchi: "Vibrational analysis and calculation of FranckーCondon factors for the vinoxy radical (CH_2 CHO) X^^〜( ^2A″) and B^^〜( ^2A″) states" J.Chem.Phys.93. 4211-4222 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Momose: "Calculation of hyperfine coupling constant by symmetny adapted cluster expansun cnfdguration interavtion theory.II.Anisotropic corstants" J.Chem.Phys.93. 7284-7292 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] L.B.Knight,Jr.: "Electron spin reemance studies of ^<12>CH_3F^+, ^<13>CH_3F^+ and ^<12>CH_2DF^+ in neon matrices at 4K; comparison with theoretical calculations" J.Chem.Phys.94. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Shida: "Photochemistry and spectroscopy of organic eons and radicals" Annu.Rev.Phys.Chem.42. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kato: "Electronic alsorption of the radical ions of fullerenes;C_<60> and C_<70>" Chem.Phys.Lett.(1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tsujii: "Studies of confometion and electronic structure of the relical cations of 2,4ーei(NーCarfazolyl)pentane and 1,3ーdinephthalenes in fluids and in rigid matrices by optical spectroscopy and melecular orlital analyses" J.Phys.Chem.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Shida: "Radical Lonic Systems" Kluwer Academic Puflishers;Dordrecht, 496 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Shida: "Dynamics of Excited Molecules" Elsevier Science Puflishers;Ams, (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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