研究分担者 |
原島 博 東京大学, 工学部, 助教授 (60011201)
国井 利泰 東京大学, 理学部, 教授 (50013743)
小原 啓義 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40063367)
南 敏 工学院大学, 電子工学科, 教授 (80146729)
富永 英義 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20063688)
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研究概要 |
1.高次対話システム 足跡画像を対象とする画像処理エキスパ-トシステムにおける対話の理想的な環境を実現するたの一方式として,メニュ-による選択形式を導入し,評価実験を行って,ユ-ザの記憶範囲の観点から対話に適当なメニュ-の階層数などを決定した.さらに,利用者の能力や特性をシステムが判定するために,状態遷移モデルを用いる方式を検討した. 2.知的ネットワ-クアクセス ネットワ-クアクセスの高知能化の具体例として提案しているプライベ-ト交換システムのためのデ-タベ-スとして,個人の行動履歴や対人関係をドキュメント形式に構造化することを提案した.その具体例として,動画像のシ-ン間の変化とシ-ン内の物体配置とを構造化して記述するための形式を検討した.またセキュリティのための本人確認手段として,ステレオ画像から抽出した顔の起伏情報を用いる方式を検討し,さらに,音声情報を縮退してID情報を生成するアルゴリズムを提案した. 3.知的符号化と画像表現 人体全身像の知的動画像符号化方式について,本年度は動きを階層的に詳細に表現できるような複数の人体スティックモデルを定義し,これらのモデルを用いて階層的に知的符号化を行う方式を検討した.この方式は,画像平面上に投影された人体の動きを,あらかじめ知識としてモデルに与えられた3次元スティックモ-ションの範囲内で記述し,さらに各モデルに基づいて,歩行運動を粗い近似から細部の動きへ階層的に記述,伝送するものである.このような階層的な動きの表現は,人間が動物体を認知する過程に沿ったものであると考えられ,高次コミュニケ-ションを実現する手段の一つとして知的符号化が有効であることを示すものといえる.
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