研究課題/領域番号 |
02216114
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
芳田 奎 東京理科大学, 理工学部, 教授 (40013445)
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研究分担者 |
上田 和夫 筑波大学, 物質工学系, 助教授 (70114395)
山田 耕作 京都大学, 理学部, 助教授 (90013515)
斯波 弘行 東京工業大学, 理学部, 教授 (30028196)
福山 秀敏 東京大学, 物性研究所, 教授 (10004441)
立木 昌 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (20028111)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1990年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | ヘビ-フェルミオン / 高濃度近藤 / コヒ-レント状態 / アクチナイド化合物 / 稀土類化合物 / 高温超伝導 |
研究概要 |
前年度に続き、アクチナイド、稀土類金属化合物の重い電子系、及び高温超伝導化合物を対象に、強い電子相関をもつ電子系に対する基本的理論研究を発展させ、いくつかの重要な成果をえた。その主な事項を以下に列挙する。 1).前年度に続いて、U(Th)Pt_3を対象に、重いフェルミ粒子系の超伝導間の転移の可能性を検討した。(上田、長岡) 2).周期的アンダ-ソン模型に立つフェルミ液体論の展開の一環として、高温超伝導体の正常状態におけるNMRの緩和時間、電気抵抗の異常が、強い反強磁性スピンのゆらぎに基くものとして、フェルミ液体論の枠組の中で理解できることを示した。またHall係数の異常部分、正常部分の計算を同じ立場に立って行った。(山田) 3).強い電子相関をもつ電子系の基本的特性を見るために、1次元ハバ-ド模型における運動量分布関数、スピン相関関数のフェルミ面近傍の特異性を、一般の電子密度に対して数値計算を援用し、Luttinger液体の特性として理解できることを明確にした。(斯波) 4).2次元ハバ-ド系がFermi液体であるか、あるいは1次元的なLuttinger液体かを調べるために、tーmatrix近似及び2次摂動の範囲で、フェルミ面の自己エネルギ-の特異性を調べた。(福山、山田) 5).Covalent mixingに基く簡単な模型を用いて、高温超伝導体YBa_2Cu_3O_7における2種類の格子点を占める ^<63>Cu、4種類の格子点の ^<17>Oの電場勾配の実験値がすべて矛盾なく説明できることを示した。(芳田) 6).強相関電子系においてHubbard gap内に生じるコヒ-レントバンドの従来の研究の発展として、その温度効果を調べた。(長岡、立木)
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