• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ビタミンA酸および関連化合物による分化誘導とその機作

研究課題

研究課題/領域番号 02218204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

首藤 紘一  東京大学, 薬学部, 教授 (50012612)

研究分担者 影近 弘之  東京大学, 薬学部, 助手 (20177348)
大和田 智彦  東京大学, 薬学部, 助手 (20177025)
遠藤 泰之  東京大学, 薬学部, 講師 (80126002)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードレチノイド / ビダミンA / ビタンンA酸 / フオルポ-ルエステル / 発ガンプロモ-タ- / HL60 / グルマコルケマイド / テレオシジン
研究概要

ビタミンAの本質的な作用は細胞活殖と細胞分化を転写レベルで制御していることろにある.ビタミンAの代謝物であるビタミンA酸がその活性本体であり、核内に存在するerbA関連の遺伝子でコ-ドされているレセプタ-を介して生命機能にとって不可欠の遺伝子の発現を制御している.ビタミンA酸に代謝されるレチノイドにまた発ガンプロモ-タ-の作用を効果的に抑制することが知られている.その他多くの点でビタミンA酸は発ガンプロモ-タ-と逆の作用を示す.従って,ビタミンA酸の作用機構の解明には発ガンプロモ-タ-の作用機構の解析が必須と考え,本年度は発ガンプロモ-タ-の受容体の検索を進めた。
用いた材料はHL60細胞.細胞を細胞質と核とに分画後,可溶性タンパクを液体クロマトに分離し,各分画をトリチウムTPAと培養しその結合量を検定した。その結果,予期される大量のプロティンカイネ-スCが存在したが,その他に,TPAの存在下に細胞質から核へと移行する分子量5〜6万と推定される物質の存在をみとめた.本物質はTPAと10^<ー10>Mで結合するほか,テレオシジン,デブロムアプリシアトキシンとも強く結合する、さらにタプシガルギンとも結合する.
このタンパクは細胞質中でHSP90と結合して存在する.この性質はグルマコルチコマイドレセプタ-と似ているが,このタンパンはデキサメタドン,レチノイドとは結合しなかった。また,ジクロルベンゾジオキシンも結合しない.本物質の精製を続けているが,新規の核内移行性レセプタ-と考えている.
この結果は,発ガンプロモ-タ-の作用機構として信じされていた、PKCの役割に見直しを迫るものである。そしてレチノイドと発がんプロモ-タ-との関係を明らかにし,一義的な解釈を可能にすると考えている。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Hashimoto: "Cytosolicーnuclear tumor pnnuterーspecifie binaling protein." Biochem.Biophys.Res.Com.166. 1126-1132 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yamakawa: "Retinobenzoic arids 5." J.Med.Chem.33. 143-1437 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi