研究課題/領域番号 |
02219104
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岩永 貞昭 九州大学, 理学部, 教授 (90029942)
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研究分担者 |
長澤 滋治 北海道大学, 薬学部, 助教授 (70029958)
加藤 久雄 国立循環器病センター, 研究所, 室長 (80029959)
森田 隆司 明治薬科大学, 薬学科, 教授 (90128108)
小林 紀夫 群馬大学, 医学部, 講師 (60008539)
松田 道生 自治医科大学, 血液医学研究所, 教授 (50048980)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
19,200千円 (直接経費: 19,200千円)
1990年度: 19,200千円 (直接経費: 19,200千円)
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キーワード | IX因子 / 組織因子 / β_2ー糖タンパク質 / C4b結合タンパク質 / フィブリノ-ゲン異常分子 / VII因子 / プロテインCインヒビタ- / VIII因子 |
研究概要 |
本年度の各班員による研究成果は以下に述べる通りである。 岩永らは、IX因子FUKUOKAの第2EGF様ドメインの中にAsnー92→HIs置換を見い出し、この異常分子がVIII因子との分子間相互作用に機能的欠陥のあることを明らかにした。従って、IX因子の第2EGF様ドメインはVIII因子との結合に寄与している可能性が示唆される。加藤らは、内因系凝固の開始反応を制御する因子として、β_2ー糖タンパク質及びプロテインCインヒビタ-が主に関与することを指摘した。小林らは、組織因子(TF)の発現とその制御について検討を加え、LPS刺激によってTF活性が白血病細胞HLー60の表面上に発現するが、これはシクロヘキシルアミド(CHA)で阻害されないとした。一方、この刺激による細胞内TFの発現は、CHAによって強く制御されることを、Northern blottingを活用して証明した。ほぼ同様の結果は、中村らによる別の細胞株を用いた実験によっても支持された。長澤らは、補体系因子の1つであるC4b結合タンパク質(C4bp)とプロテインSとの分子間相互作用の実体を明らかにするとともに、C4bpの発現条件について肝由来のHepGー2株を用いて検討した。松田らは昨年に引き続いて、フィブリノ-ゲンの(Fbg)異常分子の構造解析を進め、Fbg ASAHIではγ鎖Metー310→Thr置換、Fbg KYOTO IIIではγ鎖Aspー330→Tyr置換のあることを明らかにした。また、Fbg LIMAではAα鎖のD領域にArgー141→Serの置換があり、この変異によってAsnー139が新たにNーグリコシド化されることを示唆した。森田らは、VII因子のCa^<2+>結合ドメインを調べ、この因子のN末γーGla領域に低親和性の、第1EGF様ドメインの周辺に高親和性のCa^<2+>結合部位のあることを実証した。また、VII因子のモノクロ-ナル抗体を7種作成し、この中よりVII因子とTFの相互作用を強く阻害するC6を見い出し、抗原エピト-プを決定した。さらにC6モノクロ-ナル抗体がTFとVII因子との相互作用の解析に使えるとした。
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