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神経回路形成過程におけるがん遺伝子の働き

研究課題

研究課題/領域番号 02220221
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

野呂 信弘  東京大学, 医学部, 助手 (40172829)

研究分担者 市川 真澄  東京都神経科学総合研究所, 解剖発生, 主事研究員 (20124414)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードcーsrc / シナプス / neurodoma
研究概要

cーsrc遺伝子および遺伝子産物(pp60^<cーsrc>)は、神経細胞樹状突起の成長およびの時期に認められるシナプスの形成段階と密接な関係のあることをこれまでの研究から明らかにしてきた。また、神経成長因子(NGF)の作用で神経細胞に分化するPC12h細胞を用いて、cーsrc遺伝子の発現は神経細胞の分化過程で重要な制限因子の一つであることも明らかにした。これらの実験結果をもとに、今年度も引き続きシナプス形成段階にcーsrc遺伝子がどのように機能しているのかといった問題点について研究を行った。
シナプス形成過程を分子レベルで解析するためには、in vitroでシナプス形成をモニタ-することが必要である。そこで、私が作成したHAT選択培地に感受性を持つPC12hー6TG^r細胞とラット胎児神経細胞を細胞融合することによって得られる神経細胞ハイブリド-マ(neurodoma)を用いた実験を継続して行った。胎齢18日のラット大脳皮質細胞より作成したneurodoma(NDー1)を、NGF100ng/mlと共に5日間培養して分化させ、ここに胎齢18日のラット大脳皮質細胞を加えて同量のNGF共存下に5日間培養した。培養後Fura2を細胞に取り込ませて、形成されたシナプスをインパルスが通過する際に起こるカルシウムイオンの変化をCASALSを用いて調べた。その結果、同期して蛍光を発する大型の細胞が存在することが明らかにされ、NDー1細胞はラット大脳皮質神経細胞とシナプスを形成することが可能であることが示唆された。現在、NDー1細胞を蛍光色素で標識してシナプス形成細胞がNDー1細胞であることを確認している。今後、NDー1細胞が前シナプス細胞か後シナプス細胞かを同定し、cーsrc遺伝子の発現とシナプス形成の因果関係を検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 野呂 信弘: "神経伝達の調節とタンパク質のリン酸化:チロシンキナ-ゼ" 広川書店 ニュ-ロサイレンス講座「神経の情報伝達」. 6. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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