研究分担者 |
堅田 利明 東京工業大学, 理学部, 教授 (10088859)
櫨木 修 東京大学, 薬学部, 助手 (80142751)
高井 義美 神戸大学, 医学部, 教授 (60093514)
浅野 富子 愛知県心身障害者コロニー, 発達障害研究所, 室長 (70100154)
麻川 武雄 佐賀医科大学, 教授 (50028362)
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研究概要 |
GTP結合蛋白質(G蛋白質)を中心にトランスメンブランコントロ-ルの機序に関し研究し、以下の成果を得た。 1.セロトニン受容体・低分子量G蛋白質・ホスホリパ-ゼC共役系の存在(野村)、G蛋白質βγによるムスカリン受容体のアゴニスト依存性リン酸化促進効果(芳賀)、百日咳毒素感受性G蛋白質を介するアデノシンのANP依存性cGMP生成抑制,cAMP生成抑制、[Ca^<2+>]i反応増強(近藤)、プロスタグランジン受容体刺激による細胞膜Gi_2の遊離とダウンレギュレ-ション(市川)、T細胞受容体複合体・ホスホリパ-ゼC共役系にG蛋白質の関与しないこと(佐々木)、心房筋ムスカリン性受容体によるK^+チャネルへの抑制性G蛋白質各サブユニットの役割(杉本)、インスリン受容体βサブユニット遺伝子欠損による糖尿病発症(蛯名)などを示した。2.G蛋白質βγのアデニル酸シクラ-ゼ本体または34K蛋白質、Gsαへの結合による活性抑制(麻川)、抗Gi_1α,抗Gi_2α,抗Gi_3α,抗God抗体の作成とそれらによるGi_1,Gi_2,Gi_3,Goの神経系での分布(浅野)を明らかにした。3ラットNOPキナ-ゼcDNAを単離し、ヌクレオチド配列,蛋白質一次構造を示し、さらにNDPキナ-ゼは癌転移抑制因子Nm_23およびショウジョウバエ形態形成遺伝子Awdと相同蛋白質であることを示した(木村)。またNDPがG蛋白質上のGDPを直接リン酸化しGTPに変換することを明らかにした(堅田,木村)。4rho蛋白質のADPリボシル化による細胞のphenotypeの変化を見いだし(成高)、各種低分子量G蛋白質の活性制御蛋白質のGAPおよびGDI,GDSを精装し、cDNAを単離した(高井)。5.G蛋白質に対する内存性モノADPリボシル化による調節を示し(田沼)、ウシ胸腺ポリ(ADPーリボ-ス)シンテタ-ゼcDNAのクロ-ニング(上田)を行った。6.ヒトデG蛋白質(星)。酵母プロテインキナ-ゼC遺伝子(宇野,登田)の機能と機序を示した。
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