研究課題/領域番号 |
02224112
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
飯豊 毅一 昭和女子大学, 文学部, 教授 (00000422)
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研究分担者 |
嶺田 明美 昭和女子大学, 文学部, 研究助手 (20219702)
三井 はるみ 昭和女子大学, 短期大学部, 講師 (50219672)
川嶋 秀之 昭和女子大学, 短期大学部, 講師 (90204718)
都染 直也 甲南大学, 文学部, 講師 (30179999)
山田 泉 昭和女子大学, 文学部, 助教授 (30210438)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 無型アクセント / 文アクセント / 福島県方言 / 茨城県方言 / 熊本県方言 / 沖縄県方言 / 日本言教育 / 韓国語 |
研究概要 |
本研究班では、「各地無型アクセント諸方言の韻律的特徴と教育」というテ-マのもとに、無型アクセント諸方言の実態と比較、共通語アクセント獲得における問題点、国語教育におけるアクセント教育の検討、韓国人(母語が無型アクセント)などに対する日本語アクセント教育への応用法の検討などを目的に研究を進めている。今年度は、福島県・茨城県・熊本県・沖縄県の各地点において談話資料の収集とその分析、および、韓国語話者の日本語発話の韻律的特徴の分析を行った。 A:福島県の調査・分析では、次の(1)〜(5)のような文アクセントを抽出した。(1)淡々調:文節の2モ-ラ目からの切れ目まで下降せずに「一本調子」に続く文アクセント。事実や意見を淡々と述べるときに用いられるものか。(2)確認調:その文節の最後から2モ-ラ目を特に高く発音。事実・意見などを念押し・確認しながら述べるときに用いられるものか。(3)押し付け調:文の最後が上昇。注意を自分の方に引かせる、意見を押しつける働きか。(4)呼びかけ調:1モ-ラ目を高く発音。主に呼びかけの時。(5)強調:文節内の中間部分を高く発音。その部分を強調するものか。 B:茨城県では次のような諸点を見出している。(1)全文の音調については、平板調と起伏調が観察されるが、後者の方が頻繁に現れ、前者は列挙・たたみかけなどの限られた場合に現われて来る。(談話の多くの部分が1人の話者が経験を話していることと関係するものか)(2)平板調・起伏調とも句頭では1拍目と2拍目の間で上昇することが多い。 (3)句末では上昇・下降・平進ともに観察。上昇は少なくとも2種の音調があり異なった表現機能を持つ。 C:熊本・沖縄の談話分析では、文字化と文アクセントの抽出を進めている。 D:韓国人に対する調査では、出身地や滞在期間による差異は見出せず、アクセント学習の必要意識による習得面での向上があると考えられる事例があった。ソウル出身者に共通する特定のアクセントの型もないでうろう。
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