研究概要 |
本年度の第1の研究目的は,昨年度入手できなかった地域の日降水量デ-タを収集することにあった。これまでに,バングラデッシュ,オ-ストラリア,モンゴル,ソ連,パプア・ニュ-ギニアのデ-タが入手出来た。また,ベトナムについては送金が終わり,デ-タの致着を待つ状態である。注目すべきは,これまで入手不可能と考えられてきた,モンゴル,ベトナム,パプアニュ-ギニアのデ-タが入手できたことであり,来年度の解析により重要な成果が上がることが期待される。 本年度の第2の研究目的は,収集されたデ-タを整理・編集し,デ-タベ-ス化することである。2月末のシンポジウムで発表したように,デ-タベ-ス化のための,日降水量・月降水量共通のフォ-マットを提唱し,デ-タフォ-マット交換のプログラムの開発も完了し,各地域のデ-タを交換している最中である。 第3の目的は,生態気候図のための基本的気候デ-タベ-ス(気温デ-タベ-ス,降水量デ-タベ-ス)の整備であり,オ-ストラリアを中心として,気温・降水量の平年値デ-タを集め,デ-タベ-ス化しつつある。 第4の目的は,地上デ-タに対応する衛星デ-タの収集であり,分担者の増田が担当して,NOAAによるOLRデ-タを1985年まで入手しこれ以降もまもなく入手できる予定でいる。 最終の目的は,今年度と昨年度との成果を英文報告書としてまとめることにあり,“RAINFALL DISTRIBUTION OF THE WORLD"という題の印刷物をまとめ,現在印刷中である。
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