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北半球における広域積雪の衛星気候学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02228105
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

安成 哲三  筑波大学, 地球科学系, 助教授 (80115956)

研究分担者 増田 耕一  東京大学, 理学部, 助手 (30181647)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード積雪 / ユ-ラシア大陸 / マイクロ波
研究概要

Nimbusー7 SMMRのマイクロ波から、Chang(1986)のアルゴリズムにもとづいて作成された9年分(1978.11ー1987.8)のユ-ラシア大陸上の積雪深のデ-タを解析し、NOAA/NESDISによる積雪面積デ-タとの比較もおこなった。
その結果、以下のような事実が明かとなった。
1)大陸全体の積雪面積と積雪量の季節変化には、特徴的な違いが見られる。即ち、秋から冬にかけて積雪が増加する時は、積雪面積も積雪量もともに、増加するが、真冬には、積雪量のみが増え続ける。冬から春にかけて、積雪が減少する時期には、共に減少するが、その変化速度は、面積と量とで、時期的に大きく異なっている。積雪量は、春の終わり、特に3月から4月にかけて、急速に減少する。
2)積雪量の季節的な増加・減少の傾向は、大陸の東部と西部とでかなり異なっている。西部では、どの緯度帯では、どの緯度帯でもほぼ同様の変化をするのに対し、東部では、高緯度側と低緯度側で、急激に増加あるいは減少する時期が異なっている。
3)積雪量の極大となる緯度は、このデ-タでは65Nー70Nと、かなり高緯度よりに現れているが、過去の地上の実測デ-タは、もう少し低緯度側での極大を示唆している。これは、マイクロ波からの推定における系統的な誤差かどうか、今後の課題である。
4)積雪の極大地域における最大積雪深の年々変動は、50cmから70cm(水当量で15cmから21cm)で、その変動幅の、地域的差異は、比較的小さい。
これらの結果の一部は、並行して行われたデ-タ解析や、大気大循環モデルによる数値実験で示唆された、積雪偏差の大気に与える影響の季節・地域によるちがいを説明する根拠を与えている。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Morinaga,Y:Igarashi,H: "Relationships between snow cover extent and snow mass derived from Nimbusー7 SMMR data over the Eurasian continent" Climatological Notes. No.40. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Yasunari,T.:Kitoh,A.:Tokioka,T.: "Role of Eurasian snow cover on the Spring and summer climate of the Northern Hemisphere ーA study by MRIーGCM" J.Meteor.Soc.Japan. 69. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 増田 耕一,森永 由紀: "北半球積雪被覆のメッシュデ-タ" 地学雑誌. 99. 157-165 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 安成 哲三,増田 耕一,森永 由紀,五十嵐 広道: "北半球の積雪の衛星気候学的研究" 文部省科研覧 重点領域研究 衛星による地球環境の解明 第2回シンポジウム. 186-191 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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