研究課題/領域番号 |
02228106
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
星 仰 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (80026129)
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研究分担者 |
佐藤 一紘 琉球大学, 農学部, 助教授 (50045126)
鳥井 清司 京都大学, 農学部, 構師 (40026563)
岡崎 耕三 鳥取大学, 工学部, 助手 (90032276)
古藤田 一雄 筑波大学, 地球科学系, 教授 (40015540)
池辺 八洲彦 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (10114034)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1990年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 地球環境 / 水収支 / 蒸発散量 / リモ-トセンシング / 衛星画像 |
研究概要 |
蒸発散量の算定を広域にするために、従来LANDSAT・MSS画像デ-タと地形の標高デ-タならびに気象デ-タを用いて研究が進められ、わが国の地域においてその実用性が確められた。しかしながら、主に植生の生育や傾面の状況においては温度は一定値ではなく、必ずしも月間の平均温度が各画素の平均として使用できるとはかぎらず、不明確であることは確かである。そこで、本研究は主として地表状況による温度変動等に着目して、より正確な温度分布を画素単位に与えたときに推実蒸発散量がどのように変動するかを研明することとし、下記2点を究明した。 (1)推定蒸発散量の算定要素分析と誤差方程式 温度値が蒸発散量を算定するためにどのような要素に関連し、どのように影響するかを調査するために、推定蒸発散量Eacに関する関係式を求めた。この中で、温度Tは飽和水蒸気圧の温度勾配△、変換係数fo、飽和水蒸気圧e^*、潜熱入などに直接関係し、乾湿計定数などの従属関数であることが判明した。そこで、これらの推定蒸発散量Eacの要因分析から、Eacの誤差方程式を誘導することができた。この成果を情報処理学会に発表している。 (2)LANDSAT・MSS画像デ-タでは画素単位の温度分布が求められないので、LANDSAT・TM画像デ-タを用いて推定蒸発散量を算定するシステムを設計し、要因分析用のアルゴリズム化の手順を究明した。しかしながら、温度デ-タが画素単位のため処理時間がMSS画像デ-タの解析時より、非常に長時間となる欠点を生じた。そこで、処理手順の改良によりMSSデ-タ処理とあまり変わらないアルゴリズムを開発することができた。
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