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衛星画像とDTMの重ね合わせによる温度環境の推定と森林帯分布の対応

研究課題

研究課題/領域番号 02228111
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京都立大学

研究代表者

三上 岳彦  東京都立大学, 理学部, 助教授 (10114662)

研究分担者 久保 幸夫  お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (40107694)
野上 道男  東京都立大学, 理学部, 教授 (50087144)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1990年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード気候値メッシュデ-タ / 可能蒸発(散)量 / 温度環境 / ソ-ンスウェイト法
研究概要

一般に植生のマクロな分布を支配する要因は、温度と乾湿度である。日本のように降水量の多い地域では、乾湿度は十分に満足されているとされるが、このことを可能蒸発量と降水量の比較から確かめることをまず最初に行なった。
便用したデ-タは、気象庁と国土庁の作成した気候値メッシュデ-タで、1km×1kmの空間分解能で日本全国をカバ-している。ソ-ンスウエイト法により可能蒸発量を計算して、降水量との比較を行なった。その結果、日本では植物の生育にとって障害となるような水不足の月が長期間継続することはないことが明らかとなった。したがって、植物のマクロな分布は、主に温度環境にのみ依存しているとみなすことができる。温度と乾湿度以外の要因としては,地形(方位・傾斜・起状量や斜面方位など)・土壌・地質・積雪・風などが考えられるが、これらの要因は局地的な変化が激しく、植生分布との対応関係からいえば、ミクロな分布を規定しているとみなすことができる。
そこで、環境庁作成の植生のメッシュマップデ-タから、残存する自然植生をとりだし、吉良(1945他)にならって生活型に着目して植生帯として統括し、温度環境の指標としての「暖かさの指数」との対応関係を統計的に明らかにした。
本研究では、吉良の一連の研究成果を数値地図という空間的精度の高い新しいデ-タで確認してみるという試みを行なったが、温度環境の指標に選んだ「暖かさの指数WI」はソ-ンスウェイト法による可能蒸発散量とも非常によい相関を示し、年間可能蒸発量を決める正味放射の近似値となっていると解釈することが可能である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 野上 道男・大場 秀章: "暖かさの指数からみた日本の植生" 科学. 61. 36-49 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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