研究課題/領域番号 |
02228220
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道東海大学 |
研究代表者 |
植松 光夫 北海道東海大学, 工学部, 助教授 (60203478)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 海洋エアロゾル / CZCS衛星画像 / 長距離輸送 / 大気ー海洋間の粒子フラックス / 流跡線解析 / 黄砂 |
研究概要 |
1.NASAで制作されたニンバスー7のCZCSレベルー3のブロ-ズシステムをパ-ソナルコンピュ-タによって検索できるように整備した。NASAから送られてきた3枚の光ディスクを検討し、利用可能な観測期間と画像を選択した。 2.北太平洋上の陸起源エアロソルの分布と降下量を見積るために洋上の島での6年間の実測値を基に流跡線解析を行ない、アジア大陸から北太平洋中央部までの黄砂通過頻度の分布図を得た、この分布パタ-ンはCZCSレベルー3画像のAerosol Radiance月別合成画像の4月、5月の分布と良い一致を示した。年によって、黄砂の発生頻度や偏西風の一や強さが変化することが予想されるが、衛星画像によってその経年変化を把握出来ることがわかった。 3.日本海を挟んでソ連極東地域沿岸のウラジオストクと札幌の2地点でエアロソル捕集装置を設置し、同時連続観測を行なった。この観測結果を基に、春先に日本海上空を黄砂を含む気塊が良く通過するがその実体をひまわりやNOAAの衛星画像から確かめた。とくに1990年4月に札幌で観測された黄砂現象について現在、採取した積雪試料や粒子降下物試料の分析結果を含めて降下量の見積りを進めている。 4.今後、得られた衛星画像から、黄砂を含む大気の広がりや移動速度を算出し、海洋に降下する陸起源粒子のフラックスを見積り、陸起源物質が海水とどう反応し、海洋の低次生産に必要な生物制限元素を供給したり、生産を阻止するのか、また海底堆積物経の影響をはじめとする地球環境への影響を定量的に明らかにしていきたい。
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