研究分担者 |
須賀 唯知 東京大学, 工学部, 助教授 (40175401)
森 康彦 日本大学, 生産工学部, 教授 (20059629)
岩本 信也 大阪大学, 溶接工学研究所, 教授 (40028973)
西川 友三 京都工芸繊維大学, 工学部, 教授 (90005215)
岸 輝雄 東京大学, 先端科学技術センター, 教授 (40011085)
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研究概要 |
全体会議を2回(うち1回は公開シンポジウム),総括班会議及び幹事会を7回開催した。また,本総括班が主体となり国内シンポジウム及び国際会議を夫々他学協会と共催した。ここで関連研究者,産業界を含めて討議を行い,本領域研究の今後の発展の方向に新しい知見と指針を得た。また,「無機系先端材料」ニュ-ス第3号を発刊して本領域研究組織全体としての研究推進,整合性の検討,各計画研究班との研究連絡,その他関連研究者,産業界との研究連絡,情報交換などに効果をあげた。以上の研究成果をまとめて平成2年度本領域研究成果報告書(和文及び英文各冊)を刊行した。平成元〜2年度に全研究組織共通利用設備として設置した備品の整備と上記研究活動とによって本年度本領域研究として主として次の成果を得た。 (1)単繊維引張り試験においてdebondingが不連続に進行していることを定量的に明かにした。また界面特性により界面挙動に相違が現れること,その臨界条件,また界面特性と破壊靭性との定量的関係を求め,き裂ブリッジングによる高靭化の最適条件を明かにした。(岸輝雄グル-プ) (2)室温曲げ強度3000MPaという高強度ZrO_2系セラミックスを開発した。(西川友三グル-プ) (3)窒化珪素同志をMo被覆して接合することによって接合強度が向上することをしめした。(岩本信也グル-プ) (4)高温延性材料からセラミックスのような高温脆性材料にいたるまで,統一した共通の基本概念により,高温クリ-プき裂成長速度と破壊寿命を特定できる基本式を提案し,実験と合うことをしめした。MonkmanーGrantの実験式が特別の場合として含まれてくることも特長の一つである。(横堀寿光グル-プ) (5)転位群の動的射出により,き裂や切欠き先端に大きな局所応力の生起模型を提案し,脆性・延性遷移現象制御の基盤を与えた。(横堀寿光グル-プ)
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