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気球を用いた超新星残骸などからの硬X線及びガンマ線の観測

研究課題

研究課題/領域番号 02234102
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

釜江 常好  東京大学, 理学部, 教授 (90011618)

研究分担者 千葉 順成  高エネルギー物理学研究所, 助教授 (50126124)
能町 正治  高エネルギー物理学研究所, 助手 (90208299)
山上 隆正  宇宙科学研究所, 助手 (40013718)
矢島 信之  宇宙科学研究所, 教授 (30200489)
高橋 忠幸  東京大学, 理学部, 助手 (50183851)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
60,000千円 (直接経費: 60,000千円)
1990年度: 60,000千円 (直接経費: 60,000千円)
キーワードガンマ線天文学 / 井戸型ホスウイッチカウンタ- / 硬X線検出器 / 気球実験 / 超新星1987A / 銀河中心
研究概要

昨年度にひき続き、天体ガンマ線検出器の開発、改良ならびに観測実験を行った。検出器は、新開発のシンチレ-タGSO(Ce)結晶を主検出部に、CsI結晶を遮蔽部に用いた井戸型ホスウイッチカウンタ-であることを特徴とする。ホスウイッチカウンタ-では、結晶中の蛍光減衰時間の違いを利用して、主検出部からの信号を取りだす。このためにパルス波形弁別回路を開発改良を進めた。またデ-タ収集のために開発してきたVMEにもとづく計算機システムの改良を行った。
本研究で開発した検出器を用いて超新星SN1987Aからの ^<57>Co崩壌による1.22Kevのラインガンマ線の観測実験を行った。検出器は正常に動作し、我々の開発した井戸型ホスウイッチカウンタ-は、開発目標通りの低バックグランド環境を実現していることが示された。また昨年度不調であったデ-タ収集のためのシステムも予定通りの動作を行い、改良の成果が確認できた。
この実験の結果、我々の開発した天体ガンマ線検出器は、40〜800Kevのエネルギ-領域での連続ガンマ線に対し、10^4秒の観測によって〜3×10^<ー6>photons/cm^2/sec/Kevの感度をもつことが示された。これは従来の検出器にくらべ5倍以上の高感度である。またラインガンマ線に対しては10^4秒の観測によって〜1×10^<ー4>photons/cm^2/secの感度をもつ。このように井戸型ホスウイッチカウンタ-を用いた天体ガンマ線検出器は、開発目標である、高感度な天体硬X1ガンマ線の検出を可能にした。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S.Gunji,T.Kamae,T.Takahashi et al: "Use of a Large Photodiode in CsI(tl) Scintillation Countes" Nucl.Instr.Meth.A295. 400-404 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kamae et al: "Detectors to Study Low Flux Hard XーRay/Gamma Ray Soucces" Advances in Space Research.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kamae: "New Developments in Low Energy Cosmic GammaーRay Detection" Advances in Space Research.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Takahashi et al: "A pulse shage discriminator and an online System for the Balloon Borne XーRayーGammaーRay Detector" Proceedings of 7'th ISTS Symposium.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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