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回転重力崩壊と超新星爆発

研究課題

研究課題/領域番号 02234208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

中村 卓史  京都大学, 基礎物理学研究者, 教授 (80155837)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード超新星爆発 / 回転 / 重力崩壊 / 動波
研究概要

マゼラン雲で出現した超新星SN1987Aでは、超新星爆発を導く重力崩壊において、回転が重要であったと考えるに十分な観測事実がいくつかある。その第1は、偏光度の観測より、ejecta自身がプロレ-ト又はオブレ-トに変形しており爆発自身が非球対称であったか、水素の外層が非球対称であったことになる。第2には、ミステリ-スポットの存在であるが、これは、爆発がジェット的だったことを示唆している。
本研究では、以上の観測事実に鑑み、回転重力崩壊モデルの3次元、シュミレ-ションを行った。回転重力崩壊では遠心力のためにいったんディスク状の熱い中性子星が出来るが、ニュ-トリノによる冷却のためディスクは薄くなってついには分裂すると考えられる。この分裂片の質量が、それぞれ太陽質量の0.85倍と考えるモデルを扱った。座標は、(X,Y,Z)の直交座標で、141×141×131の格子を用い、Z方向については、赤道面対称を仮定した。シュミレ-ションは回転平衡からはじめる。流体はニュ-トン的に扱うが、重力波による反作用を考慮にいれる。したがって、系はエネルギ-と角運動量を失い、合体をはじめる。最終的には、高速回転(〜周期0.6msec)の中性子星が形成されたが、重力エネルギ-と回転エネルギ-の比が0.14より大きいために、非軸対称な構造がいつまでも残った。放出された動波のエネルギ-は、静止質量の0.8%で、仮にこの現象が10MPCの距離で起ったとしても、重力波の振幅は2×10^<ー21>となり、次世代の巨大レ-ザ-干渉付けよによって検出される可能性が十分ある事がわかった。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Nakamura: "Grauitational Radiation from a loalescing Binary Neutron Stur 3ー" Pnoy.Theur Phys. 83. 906-940 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] S.L.Shapiu: "SpinーUp of Radidly Rotating Star by Augulav Momentum Loss" Astro phys J. 357. 17-20 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Yamada: "Three Dimensional Simulations of Supevnora Explosiou I" Pnoy Theur Phys. 84. 436-448 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] M.Susaki: "Gravitational Radiation from an Extreme Kerr Black Hole" Gen.Rel Grav. 22. 1351-1366 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] K.Nakao: "Numerical Study of Cosmic Nohain Conjectue" Phys.Reu.D. 1990.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nakamura: "Coalescing Binary Neutron Stars" Texas/ESOーCERN Symposium on Relativistic Astrophysics.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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