研究課題/領域番号 |
02235106
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山本 直樹 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00094053)
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研究分担者 |
星野 洪郎 群馬大学, 医学部, 教授 (00107434)
原田 信志 熊本大学, 医学部, 教授 (60173085)
速水 正憲 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (40072946)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
29,600千円 (直接経費: 29,600千円)
1990年度: 29,600千円 (直接経費: 29,600千円)
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キーワード | HIV / 抗Fas抗体 / プラック / ts変異株 / 中和エピト-プ / 感染宿主域 / SIV |
研究概要 |
HIVの感染に関する問題をウイルス学的手法を中心にして研究し、以下の結果を得た:1)Fas抗原はTNFレセプタ-に密接に関連した分子である。抗Fasモノクロナル抗体はHIVの持続感染細胞に対し選択的な致死作用を示すことがわかった。この現象はTNFの作用によく似ていたがこの抗体はTNFと異なり新鮮感染、持続感染の両者においてHIVの増殖を促進しなかった。このことは抗Fas抗体によるエイズ治療の可能性を示唆した。2)38℃及び33℃におけるHIVのプラック形成能を調べ、ts変異株の作製を試みた。38℃ではプラックは形成されず、33℃でも極めて困難であった。33℃でのプラッククロ-ニングを繰り返したが、変異株の作製はできなかった。しかし、37℃でのクロ-ニングにより、Heterozygous HIVの存在を確認した。3)HIVー1のenv遺伝子産物gp120の主な中和エピト-プであるV3領域に変異を導入したウイルスでは、T細胞系及び単球系細胞株への感染性が著明に減少した。一方、逆に変異株は.脳由来のCD4陽性細胞に感染するようになった。V3領域は、HIVの感染性、宿主域の決定に重要な領域であると考えられた。4)ス-ティマンがベイがHIVー2の起源と言われているが、同属のグレイマンがベイからSIVー2株を分離した。その抗原性はアフリカミドリザル由来のSIV_<AGM>に近く、PCR法により増幅したLTRの塩基配列から、既知のSIV_<AGM>と最も高い相同性を示した。このことからこのウイルスはHIVー1、HIVー2群と等距離にあるSIV_<AGM>群に属することが明らかになった。
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