研究分担者 |
三間屋 純一 静岡県こども病院, 医長
藤巻 道男 東京医科大学, 教授 (90074525)
木村 哲 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (60010352)
納 光弘 鹿児島大学, 医学部, 教授 (10041435)
高久 史麿 東京大学, 医学部, 教授 (40048955)
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研究概要 |
高月班員はHIV感染入院患者8例うち死亡剖検5例を経験したが,6例が血友病患者,2例が海外での異性交渉による感染者と推定された。免疫不全のみならず中枢神経系が高度に侵されることが示された。 高久班員はエイズならびにマウス免疫不全MAIDSにおいて種々のサイトカイン,GーCSF,GMーCSF,EPO,IL1〜6などの影響を見て帰床応用の可能性を検討した。 納班員はHIVとHTLVーIの重感染例の筋炎で筋細胞内にHTLVーI taxのmRNAおよび蛋白が証明されたという報告に触発されて、HTLVーI単独感染の筋炎を調べたが、in situ hybridizationおよび免疫組織化学ではHTLVーI taxの抗原とmRNAは証明されなかった。 藤巻班員,三間屋班員,白幡班員は以前より血友病患者の診療を通じて免疫学的パラメ-タ-の変化を追跡している 木村班員は患者末稍血リンパ球のHIVプロウィルスの定量を可能にした。病態との関連,アジドチミジンやインタ-フェロン・アルファの投与による変化などの観察に役立て、CD4リンパ球数,p24抗原量などのパラメ-タ-との比較をしている。 三間屋班員は血清中のRNAを逆転写酸素でDNAに変換させた後DCRを行うことで血清中RNAの定量が可能であることを示した。 日本人の血友病患者ではHIVとHTLVーIの重感染が一部で見られ、現在までの観察ではHTLVーI感染状態はエイズの発症を促進させるのではないかという成績が得られている。
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