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マウス血清の抗HIV活性、活性物質の同定と作用機構

研究課題

研究課題/領域番号 02235206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

永井 美之  名古屋大学, 医学部, 教授 (20022874)

研究分担者 後藤 敏  名古屋大学, 医学部, 助手 (00211920)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1990年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワードマウス血清 / HIV / 抗ウイルス活性 / マシノ-ス結合蛋白質
研究概要

マウス血清中にHIVー1の感染性を抑制する物質が存在することを見出し、その物質的性状に関して以下の結果を得た。1、ウイルス(Kenya株)と同時に階段希釈したマウス血清を培養中に添加すると、少なくとも1:128培の希釈で、5日後におけるMOLT4細胞の細胞融合の発現やTAII 1 細胞での蛍光抗体染色陽性の感染細胞の出現が、ほぼ完全に抑制された。2、本抑制活性は正常マウス(BALB/c、CBA/J、C3H/HeN、C57BL/6ByA、C3HeB/Fej)の他に、C5欠損マウス(A/J、AKR/N、DDD/1、DBA/2)、ヌ-ドマウス(KSN)、SCIDマウス血清中にもほぼ同等に認められた。3、マウス血清はHIV細胞への吸着には影響を与えなかった。しかし、細胞に対してよりはウイルス粒子に直接作用をしていることが示唆された。4、抑制活性は56℃30分処理、EDTA及びEGTA処理、トリプシン処理によって消失した。5、透析、補体を消費するcobra venom factor処理では、折制活性は消失せず、血清によるvirolysisも見られなかった。6、マウス血清をイ-ストマンナで前処理すると抑制活性は消失した。以上により、マウス血清中のHIVー1抑制物質はマンノ-ス結合蛋白質(MBP)であることが示吸された。現在、マウスMBPの単離精製、その抗ウイルス活性をヒト、ラットなど他種MBPと比較することを行っている。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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