研究課題/領域番号 |
02235207
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤井 陽一 名古屋大学, 医学部, 助手 (50165346)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1990年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | HIV / nef gene / T4レセプタ- / T8レセプタ- |
研究概要 |
HIV調節遺伝子nef(3'orf)はHIVウイルス複製を負の方向に調節する因子をコ-ドする遺伝子である。nef蛋白は25ー27KDの分子量を持つオンコジ-ンsrc,ILー2レセプタ-に類似したアミノ酸配列を持つ。しかし、その作用機能はいまだ明らかではない。 そこで、pCVー1プラスミドよりHIVー1nef遺伝子をサブクロ-ニングし、大腸菌ベクタ-pGEMEXに組込みnef蛋白を発現させた。この発現蛋白は大腸菌総蛋白の約50%となった。nef蛋白を抽出し、次に、QAEdiskにより分離され、さらに高速液体クロマトグラフィ-で精製された。精製度は98%以上であった。精製蛋白を抗原として、抗nefウサギ血清を作製し、それを用に酵素免疫測定法を開発した。また、抗nefモノクロ-ナル抗体の作製を行った。 nef蛋白はN末端がミリスチン化されていることから、細胞膜に局在するといわれている。そこで、HIVー2nef遺伝子をpSPE2プラスミドよりサブクロ-ニングし、バキュロウイルスベクタ-に組込みnef蛋白を発現させた、発現量はリコンビナントウイルス感染細胞蛋白の5%以下であった。しかし、[ ^3H]一ミリスチン酸を用いたところ、ミリスチン化nef蛋白が細胞膜画分より検出された。 もし、nef蛋白が免疫系に対し機能的だと仮定すると、膜より分離した状態においても、活性を測定できるはずである。そこで、nef融合蛋白を健康人より採集した、リンパ球に加え、T8/T4比の検討を行った。nef蛋白の添加により、T8/T4比は減少した。そらに、フロ-サイトメトリ-により分析では、T8分子の増加と、T4分子の減少が観察された。また、抗nefモノクロ-ナル抗体を用いたところ、nef蛋白がT8細胞に結合している可能性も示唆され、nef蛋白のT8細胞に対する直接の作用に注目し、現在も研究が進められている。
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