研究課題/領域番号 |
02237103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永田 俊夫 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (00037392)
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研究分担者 |
三木 健良 九州大学, 薬学部, 助教授 (40037586)
品川 日出夫 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (40029799)
堀内 嵩 基礎生物学研究所, 教授 (60108644)
榊原 祥公 国立予防衛生研究所, 化学部, 室長 (10072927)
池田 日出男 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012775)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
28,000千円 (直接経費: 28,000千円)
1990年度: 28,000千円 (直接経費: 28,000千円)
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キーワード | 大腸菌ゲノム / ゲノムの動態 / ゲノムの構造変動 / 塩基配列 / ゲノム自己増殖の開始 / ゲノム自己増殖の終結 / ゲノム動態の遺伝子調節 / ゲノム動態の分子調節 |
研究概要 |
「大腸菌ゲノム動態の全体像」を課題とする本研究の本年度の実績概要は以下のとおりである。 1.大腸菌ゲノム動態と自己増殖(永田)ー通常および緊急発動によるゲノム自己増殖の開始を制御する遺伝子系を解析した。特異的開始因子の性質や、緊急発動による開始を制御する新しい遺伝子の発見等を行った。 2.大腸菌ゲノム構造変動への影響要因の解析(池田)ーゲノムの構造変動、特に遺伝的組換えを制御する要因の解析を行い、そのメカニズムをin vitro系で解析し、DNAジャィレ-スの役割を解明した。 3.大腸菌ゲノム合成遺伝子群の構造(小川)ー大腸菌ゲノム自己増殖起点における開始メカニズムの解析を行い、起点の外部から内部へのRNA合成が果たす役割を解明した。 4.大腸菌ゲノム自己増殖の遺伝子調節系(榊原)ー新しいDNA合成温度感受性変異株を多数分離して解析を行った。中でも<danK>___ーの新しい変異株や、従来未発見の<dnaR>___ー遺伝子(PRPP合成酵素)変異株等が興味深い。 5.大腸菌ゲノムとプラスミド自己増殖の分子調節メカニズム(大森)ーR1プラスミドの複製開始制御の解析。 6.大腸菌ゲノム自己増殖終点領域の調節装置(堀内)ー大腸菌ゲノム終点領域のコンセンサス配列の決定、これと結合するタンパク質遺伝子の同定と塩基配列決定、そのヘリカ-ゼ阻害効果の発見、SV40ゲノムへの応用。 7.大腸菌SOSレギュロンの解析(品川)ー特にDNAポリメラ-ゼII(<polB>___ー)遺伝子の塩基配列決定が興味深い。 8.大腸菌ゲノム分配と細胞分裂の遺伝子調節系(小椋)ー菌の桿状形態形成遺伝子<pbpA>___ー、<rodA>___ーの変異株解析。 9.大腸菌ゲノム動態と細胞サイクルの調節装置(三木)ー細胞サイクルを調節する大腸菌遺伝子(例えばDNAジャイレ-ス)を多数同定して解析し塩基配列を決定した。その過程で、小原クロ-ンの補完を行った。
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