研究課題/領域番号 |
02237203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
梨本 裕子 帝京大学, 理工学部, 助教授 (80012730)
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研究分担者 |
内田 久雄 帝京大学, 理工学部, 教授 (40012687)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | リボゾ-ムアッセンブリ- / 大腸菌ゲノム / 大腸菌リボゾ-ム / 低温感受性変異株 / PNA塩基配列 |
研究概要 |
大腸菌リボゾ-ムアッセンブリ-に関与する遺伝子を系統的に検索し、それらの一次構造を決定、機能の過程および相互関係を明らかにすることを目的とし、研究をすすめた。我々の得た新しいリボゾ-ムアッセンブリ-に関与する変異(rba)遺伝子は、その解析の結果、rbaA、rbaBの2つの異なった遺伝子で、大腸菌染色体地図上、55分近傍に別々にマップされた。その一つrbaA遺伝子は、変異株の塩基配列を決定した結果から、rnc遺伝子と同一オベロンに発現するera遺伝子と同じ遺伝子であると考えられる。我々の得た幾つかのrbaA変異の中、HN1001変異は、era遺伝子の188番目のCがTに、HN1003変異は656番目のCがTに変わった一塩基置換の結果、起こる変異であることが明らかになった。rbaB遺伝子は、既知の遺伝子nadBより下流の未知の遺伝子であると考えられる。我々の得たrbaB変異株の低温感受性との相補性を検索した結果、nadB遺伝子に隣接するEcoRlーPvull間の約4.5Kbの領域に、この遺伝子が存在することが証明された。この領域4582塩基対の配列を決定し、その解析の結果、いくつかの蛋白質をコ-ドするORFがみいだされた。EcoRlーPvull間4.5Kbの両端からDNAを削ったクロ-ンを多数作成し、変異株の低温感受性との相補試験の結果と、in vitro系でこのクロ-ンによる蛋白合成の解析から約50,000の分子量を充す蛋白質が、rbaB遺伝子産物であると決定した。(EcoRlーPvull領域のEcoRl側は、nadB遺伝子のC末端約450塩基対が含まれている。)これらの遺伝子の機能については激検討中である。
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