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新翻訳制御RNAの構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 02238201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岩手大学

研究代表者

江尻 慎一郎  岩手大学, 農学部, 教授 (90005629)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード翻訳制御 / タンパク質生合成 / ペプチド鎖伸長因子1 / 細胞質RNA
研究概要

真核生物では、遺伝情報発現における転写と翻訳の場所と時間が異なることから、翻訳制御の重要性が増大する。翻訳制御に関し、ペプチド鎖伸長反応の制御系は不明であったが、筆者は最近、この反応に関与するカイコの伸長因子EFー1(αββ'γ)が、リン酸化により活性型となり、脱リン酸化により不活性型となることを明らかにするとともに、高分子量体EFー1(>600K)に結合しているRNA(EFー1RNA、約250塩基)を発見した。本研究は、このRNAの構造と機能を明らかにすることを目的とし、以下の結果を得た。1.EFー1RNAは従来,高分子量体EFー1から調製していたが、HPLCゲル濾過等により、細胞質から同RNAを収率よく調製する方法を確立した。2.EFー1RNAは、EFー1の4種類のサブユニットαββ'γのうち、αサブユニットにのみ結合した。3.EFー1RNAよりcDNAクロ-ンを作成し、塩基配列を決定した。このRNAは、(1)分子全体にわたり2本鎖を形成し得る。(2)EFー1αとの結合領域と推定されるoligo(U)配列を有する。(3)3'末端寄りの部分が28sリボソ-ムRNAと約60%のホモロジ-をもつが、5'末端寄りの部分ではホモロジ-はほとんど認められない。4.5令期1ー8日目のカイコ後部絹糸腺中におけるEFー1RNAの変動を、同RNAのcDNAクロ-ンをプロ-ブとし用い解析した結果、同RNAは、5令期初期に多く、後期に減少する傾向があり、単純に増加するtotal RNA(rRNA,tRNA,フイブロインmRNA)とは異なる挙動を示した。5.以上の結果等から、本RNAは新規のRNAであり、ブロイン生合成の制御に関与するものと推定した。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 江尻 慎一郎: "遺伝子発現の翻訳段階における調節" 臨床栄養. 77. 873-878 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Shinーichiro,Ejiri: "Translational control by the phosphorylation of β subunit of elongation factor 1 from wheat embryo" J.Biol.Chem.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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