研究課題/領域番号 |
02240102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
宮武 正 新潟大学, 脳研究所, 教授 (50048998)
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研究分担者 |
高久 史麿 国立病院医療センター, 院長 (40048955)
榊 佳之 九州大学, 遺伝情報実験施設, 教授 (10112327)
高木 宏 大阪市立大学, 医学部, 教授 (30163174)
三木 直正 大阪大学, 医学部, 教授 (40094445)
立石 潤 九州大学, 医学部, 教授 (70033305)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
16,700千円 (直接経費: 16,700千円)
1990年度: 16,700千円 (直接経費: 16,700千円)
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キーワード | アルツハイマ-病 / アミロイド前駆蛋白 / 神経原線維変化 / 神経抑制因子(GIF) / アルツハイマ-遺伝子 |
研究概要 |
本年度もアルツハイマ-病(AD)の病因解明に向けて、いくつかの研究の進展をみた。その主な点は以下のとおりである。ADに見られる神経原線維変化(PHF)の主要な構成成分であるタウについては、これが胎児型であること、そしてタウのリン酸化部位としてC末端の2つのフラグメントが示された。また、このリン酸化を触媒する2種類のキナ-ゼが同定された。β/A4とアミロイドに関しては、その前駆タンパク(APP)を中心に研究が推進され、APPは神経細胞のみならず副腎髄質細胞、精巣などにも分布することが示された。APPには3つの分子種が存在することが知られていたが、その中のAPP695が神経細胞に特異的であることが明らかになった。APP遺伝子の発現機序が検討された。 AD脳で出現する各種の神経成長因子(NGF)や突起伸展因子(NOF)について検討され、今回、新らたに成長抑制因子(GIF)が発見された。そしてこのGIFがAD脳では欠如していること、これがメタルチオネインとホモロジ-が高いことが示された。そして更にこのGIFのcDNAが分離され、ADの研究に大きな指針が与えられた。 家族性アルツハイマ-病(FAD)については本邦家系の集積が行われ、遺伝子連鎖解析の準備が開始された。
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