研究課題/領域番号 |
02240103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
榊 佳之 九州大学, 遺伝情報実験施設, 教授 (10112327)
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研究分担者 |
藤原 美定 神戸大学, 医学部, 教授 (70030848)
小野寺 一清 東京大学, 農学部, 教授 (90012773)
吉川 和明 東京都精神医学総合研究所, 教授 (30094452)
竹田 俊男 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (00027088)
宮武 正 新潟大学, 脳研究所, 教授 (50048998)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
44,500千円 (直接経費: 44,500千円)
1990年度: 44,500千円 (直接経費: 44,500千円)
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キーワード | アルツハイマ-病 / 脳 / 老化 / 痴呆 / 遺伝子 / アミロイド / 遺伝病 / 神経 |
研究概要 |
βアミロイド前駆体(APP)には3つの分子種APP695、751、770が主成分として存在することはよく知られている。APP695は神経細胞に特異的である。3つの分子種の脳内における存在比の変化がアミロイド形成と相関しているか否かについて、老人脳の連続剖検38例を免疫組織学的手法とS1ヌクレア-ゼProtection法により分析した。その結果アミロイド、PHFの有無とAPPの3つの分子種の存在比の間には特別の相関は認められないと結論した。竹田は老化促進マウス(SAM)を用い、アルツハイマ-脳に見られるAPP751、770の増加をグリオ-シスにより説明することが必ずしも妥当でないことを示唆した。榊はAPP遺伝子の発現が正と負の両方の制御を受けていることを示した。吉川はAPPのC末端よりβ蛋白の領域を含むペプチドが培養細胞中においてアミロイド様の繊維物質を作ることを示した。藤原はFADリンパ球でAPPのプロセッシングに異常の起きていることをウェスタンブロッティングで示した。 FAD家系は日本でも報告されているが、本邦の家系調査によれば39家系が報告されている。FAD遺伝子のひとつが存在するといわれる#21染色体領域について、小野寺はいくつかのDNA断片をマップした。また#21染色体特異的cDNAクロ-ンを脳cDNAクロ-ンを脳cDNAライブラリ-より分離する方法について検討した。また宮武は神経成長抑制因子(GIF)のcDNAの分離に成功したことを報告した。
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