• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アルツハイマ-病関連タンパク質mRNA前駆体の選択的スプライシングの脳での制御

研究課題

研究課題/領域番号 02240107
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

千谷 晃一  藤田学園保健衛生大学, 医学部, 教授 (60179942)

研究分担者 嶋田 裕之  都老人総合研究所, 基礎病理, 研究員 (60113487)
井原 康夫  都老人総合研究所, 神経生理, 室長 (60114386)
小山 文隆  藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (40194641)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードβアミロイド / PHF / βーアミロイド蛋白質前駆体 / タウ / 選択的スプライシング / 脳 / アルツハイマ-病 / 老人
研究概要

アルツハイマ-病は脳にβアミロイドとPHFが蓄積してくることが特徴である。βアミロイドタンパク質前駆体(APP)とタウとよばれるこれらの前駆体タンパク質はそのpreーmRNAの選択的スプライシングに依存した分子多様性(APPについてはAPPー770,751,695,タウについては3ーリピ-トおよび4ーリピ-トタウ)を示す。本年度は、老人脳におけるβアミロイド、PHFの蓄積とそれらの前駆体タンパク質preーmRNAの選択的スプライシングの制御が深く関連するかどうかを、東京都老人医療センタ-連続剖検38例(約115部位)を症例として用いて神経病理学と分子生物学の両面より解析した。脳におけるβアミロイド、PHFの蓄積はそれぞれの特異抗体で調べ、蓄積のないもの、わずかにある、中程度、たくさんあるをー,+,++,+++として区別した。脳より全RNAをグアニジンチオシアネ-ト法で調製した。APP、タウpreーmRNAの選択的スプライシングのパタ-ンは、ヌクレア-ゼS1プロテクション法で解析した。得られた結果を統計学的に解析したところ、APP、タウともにそのパタ-ンは、個人差が大きいことが分かった。APPー770はー,+,++グル-プいずれも、6±3%であり制御の変化は認められなかった。APPー751は、38±10(ー),33±7(+),37±7(++)であった。APP695は57±11(ー),62±9(+),57±9(++)であった。4ーリピ-トタウについては33±8(ー),34±6(+),34±7(++)であった。統計処理の結果、βアミロイド、PHFの蓄積と選択的スプライシングの制御との関係について有意な差は認められなかった。これらの結果より、βアミロイド、PHFの蓄積とそのpreーmRNAの選択的スプライシングの制御は密接に関係していないものと推察される。このように個人差が大きいにもかかわらず、APPー751と4ーリピ-トタウの発現には正の直線関係が認められた。神経細胞の老化と共にAPPー751と4ーリピ-トタウの発現が増大することが考えられる。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] F.Oyama,H.Shimada,R.Oyama,K.Titani,and Y.Ihara: "Differential expression of β amyloid protein precursor (APP) and tau mRNA in the aged human brain:individual variability and correlation between APPー751 and fourーrepeat tau" J.Neuropathol.Exp.Neurol.(1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 小山 文隆、千谷 晃一: "BRAIN MEDICAL βアミロイド蛋白質前駆体とそのmRNA前駆体の選択的スプライシングの制御" メディカルレビュ-社, 6 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi