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アルツハイマ-型痴呆脳における受容体の変動

研究課題

研究課題/領域番号 02240215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都薬科大学

研究代表者

谷口 隆之  京都薬科大学, 薬学部, 教授 (10111957)

研究分担者 福永 玲子  京都薬科大学, 薬学部, 助手 (50189966)
亀山 正邦  住友病院, 院長 (30101231)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードアルツハイマ-型痴呆脳 / protein kinase C / ^3HーPDBu結合 / 膜分画 / 可溶性分画 / 側頭葉
研究概要

私たちは従来よりアルツハイマ-型痴呆脳の受容体の変動について検討を行なっており、今までにアセチルコリン受容体であるニコチン受容体、およびムスカリン受容体、アドレナリン受容体であるα_1・α_2受容体およびβ_1・β_2受容体、ベンゾジアゼピン受容体、さらにはグルタミン酸受容体であるNMDA受容体が、アルツハイマ-型痴呆脳では対照に比し、それぞれの特定の部位で変動していることを報告した。本年度は、アルツハイマ-型痴呆脳において、神経伝達物質と共役して細胞内情報伝達機能に関与すると考えられているprotein kinase Cの変動について検討した。
対照群は6例で、すべて肉眼的異常は認められなかった。アルツハイマ-型痴呆群は6例で、臨床症状ならびに病理学的所見により、本症と診断されている。年齢、死後剖検までの時間について、対照群との間に有意差は認められなかった。検索部位は側頭葉とした。
protein kinase C量を、 ^3Hーphorbolー12,13ーdibutyrate(PDBu)の結合実験によって求めた。各標品を、膜分画、可溶性分画に別け、それぞれの ^3HーPDBu結合量を測定した。その結果、アルツハイマ-型痴呆脳・側頭葉の膜分画protein kinase C量は、対照のものより有意に減少していた。可溶性分画では、両者に差は認められなかった。
アルツハイマ-型痴呆脳において、protein kinase C量が可溶性分画では変わらず、膜分画で減少していることが明らかになった。このことが、アルツハイマ-型痴呆における、情報伝達の異常の一因である可能性が示唆された。現在、protein kinase C isozymeの抗体を使用し、同部位の酵素量をエンザイムノアッセイ法により定量化するための準備をしており、もう少しで定量することが出来、上記結論をより確実にすることができると思われる。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fukunaga,R.: "Reassesment of [ ^3H]glutamate binding to human brain membrane preparations." The Japanese Journal of Pharmacology. 55. 191-196 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Narita,M.: "Decreased level of protein kinase C in brains with Alzheimer's disease." The Japanese Journal of Pharmacology. 55. 225 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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