研究課題/領域番号 |
02241213
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
清水 信義 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
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研究分担者 |
平井 雅道 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10168635)
工藤 純 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80178003)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | プロテインキナ-ゼC / トランスミッタ- / 細胞内基質 / 80KーH蛋白 / 80KーL蛋白 / MARCKS蛋白質 / シグナル伝達 / cDNAライブラリ- |
研究概要 |
分子量8万の酸性蛋白(80K蛋白)は、プロテインキナ-ゼCの顕著な細胞内基質として知られ、神経伝達係にも関与していると推定されている。本年はこの蛋白質の精製、一次構造の解析、モノクロ-ナル抗体の作製、cDNAのクロ-ニングなどを行った。まずヒト扁平上皮癌細脳Ca9ー22株から80K蛋白を精製した結果、分子量を若干異にする2種類の分子種があることを見出し80kーL、80kーH蛋白と命名した(Hirai and Shimizu,1990)。2種の精製蛋白質のアミノ酸配列を部分的に決定し予想される塩基配列でヌクレオチドを合成してλ gt10ヒトA431細胞cDNAライブラリ-から各々のcDNAを得た。このcDNAの塩基配列を決定しアミノ酸配列を推定した結果、80kーHは513アミノ酸からなる分子量57kDaの蛋白、80kーLは332アミノ酸からなる分子量32kDaの蛋白であった。前者にはグルタミン酸の非常に多い領域があり、相同配列をもつ既存の蛋白質はなかった。後者はアラニンに富みウシMARCKS蛋白と相同していた。得られたアミノ酸配列から20アミノ酸のペプチドを合成し、抗原に用いてマウスから抗血清・ハイブリド-マを作製した。この抗血清は80K蛋白を含む数種の蛋白質を認識し、モノクロ-ナル抗体は2種の80K蛋白各々に特異的に反応した。この抗体を用いて2種の80K蛋白の細胞内の局在を検索した結果、80kーH蛋白は細胞質にドット状に分布しオルガネラに特異的に結合していると推測され、80kーL蛋白は繊維状に分布し細胞骨格に結合していると推測された。
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