研究課題/領域番号 |
02242102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
日向 康吉 東北大学, 農学部, 教授 (00005589)
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研究分担者 |
阪本 寧男 京都大学, 農学部・植物生殖質研究施設, 教授 (30026546)
武田 元吉 東京大学, 農学部, 教授 (90134501)
鎌田 博 筑波大学, 生物科学系・遺伝子実験センター, 助教授 (00169608)
長戸 康郎 東北大学, 農学部, 助教授 (10143413)
磯貝 彰 東京大学, 農学部, 助教授 (20011992)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
30,600千円 (直接経費: 30,600千円)
1990年度: 30,600千円 (直接経費: 30,600千円)
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キーワード | 花 / 受精 / 胚 / 不定胚 / 自家不和合性 / 糖タンパク質 / 種間雑種 / 雑種致死 |
研究概要 |
自家不和合性のカブの野生集団について調査したところ、原産地に近いトルコのものには約30のS遺伝子が含れまれており、日本のものには20ー30個と推定できた。これらのS遺伝子に対応して等電点の異なるS糖タンパク質が柱頭にある。S遺伝子がヘテロになると、新して等電点のタンパク質が現れることから考えると、これらの糖タンパク質には転写された後にプロセッシングされるものがある(日向)。このS糖タンパク質のモノクロ-ン抗体の作成に成功した(磯貝)。S糖タンパク質の他に、これとホモロジ-の高い、しかしS遺伝子とは独立の糖タンパク質が柱頭にあることがわかり、そのcDNAもクロ-ニングすることに成功した(磯貝)。またこの糖タンパク質がどの様に乳頭細胞内に作られるかが詳しく検討した(西沢)。ニホンナシのS糖タンパク質はタンパクの観点から(中西)、イポメアのDNA観点から追求した(神山)。胚発生に関与するイネの単因子突然変異体約40系統を得、その性質を検討した(長戸、佐藤光)。ニンジンの胚発生時に出現するタンパク質ECP31を単離し、性格の検討を急いでいる(鎌田)。培養時に培地に出現するGP57タンパク質は、大豆の7Sグロブリンと似ており、器官特異的に発現し、障害誘導時や種子形成期に出現することがわかった(佐藤忍)。タバコ属の種間雑種における花粉管の伸長阻害を検討した(武田)。また、交雑した雑種胚の発育に対する高温の効果にIAAが関与することがわかった(丸橋)。雑種コムギにおいて、非還元配偶子は減数第一分裂の復旧核の形成によるものであることがわかった(阪本)。また本研究の成果は、国立遺伝学研究所開催のシンポジウム「高等植物の器官分化における遺伝的ヒエラルキ-」や大阪大学蛋白質研究所で開催されたセミナ-「自家不和合性の分子機構」において、本研究班員から発表された。
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