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高等植物の減数分裂における染色体構造の解析

研究課題

研究課題/領域番号 02242207
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関福井大学

研究代表者

大山 利夫  福井大学, 教育学部, 助教授 (20194318)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード減数分裂 / 花粉母細胞 / シナプトネマ構造 / ユリ
研究概要

減数分裂前期には相同染色体の対合と高頻度の遺伝的組換えがおこる。この対合はシナプトネマ構造(SC)によって安定に維持され、SC形成が減数分裂における遺伝的組換えの前提条件となる。本研究では多量のSCが含まれるユリ花粉団細胞を実験材料として、高等植物のSCを構成する蛋白質成分の特定とそれらの機能を解明することを目的としている。このために、ユリ花粉母細胞のSCを分離するための条件設定と単離したSC標品に対するモノクロ-ン抗体の作製を試み、現在までに以下の結果が得られている。
1.SC形成の完了した太糸期の花粉母細胞から核を単離し、これをDNア-ゼIIで処理した後、遊離してきたSCをナイコデンツの密度勾配遠心により精製した。得られたSCは約10μmの長さに断片化したものであり、ラテラルエレメントは保存されていたがセントラルエレメントの微細構造は消失していた。精製したSC標品中には、残存するヒストン以外に約60〜200kDaの分子量を有する10種類程度の酸性蛋白質が含まれていた。
2、SCを構成する蛋白質を特定するために上記のSC標品を抗原として抗SCモノクロ-ン抗体の作製をおこなった。ハイブリド-マのスクリ-ニングは免疫組織化学的方法を用いておこない、現在までにユリのSCを認識する抗体(SCーD3G12)が得られている。この抗体はユリSCのラテラルエレメントを認識することが金コロイドを用いた免疫電顕観察により明らかになった。今後は抗原蛋白質の検索と減数分裂周期における抗原の挙動及び機能を解析する予定である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toshio Ohyama: "Isolation of synaptonemal complexes from lily microsporocytes." Experimental Cell Reserch. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Toshio Ohyama: "Isolation and characterization of a type I topoisomerase from lily microsporocytes." Plant and Cell Physiology. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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