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酸性雨が流域の環境変化に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 02243203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

鈴木 裕一  筑波大学, 地球科学系, 講師 (70015858)

研究分担者 小林 守  筑波大学, 地球科学系, 講師 (10153644)
松倉 公憲  筑波大学, 地球科学系, 助教授 (80107341)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード酸性雨 / 流域 / 環境変化 / 時空間変動
研究概要

近年クロ-ズアップされている酸性雨の問題について、特にそのデ-タベ-ス化を行う際の問題点と、地形・気候・水文学の視点から流域単位でとらえる場合の問題点について、調査・考察を行った。酸性雨についてはヨ-ロッパにおいて研究が進み、湖沼や土壌の酸性化などが大きな問題となり、関連する研究もかなり進んでいる。また国内においても近年、多くの研究機関によって研究が始められてきている。しかしながら、まだその緒についたという段階であり、観測体制などに多くの問題を抱えているのが現状である。採水装置、測定方法の規格化も行われていない状況にあり、その意味でまだ試行錯誤的な段階であるといえる。地方自治体や国の研究機関による観測も行われてきている。しかし、それらのデ-タをまとめてデ-タベ-ス化するには採水装置、採水地点の配置など、あまりに問題が多い。本研究では、酸性雨の時空間変動特性など、デ-タベ-ス化を行う際に必要となる事項について、調査・考察を行った。現在までに得られた結果をまとめると、次のようになる。
1,酸性雨は空間的変化よりも時間的変化の方がかなり大きい。酸性雨デ-タのデ-タベ-ス化にあたっては、時間変化を重視する必要がある。
2,酸性雨の強度は標高によって異なることがあることが確認された。酸性雨デ-タベ-ス化にあたっては山腹斜面での降水のpH変化、高度による変化を考慮する必要がある。
3,流域系で「水」のpHの変化は2程度の変化、すなわち水素イオン濃度にして100分の1程度減ずる効果があることが確認された。この効果については流域の土壌や地質などが重要であり、したがって他の地理情報システムの成果を十分活用できるような研究の進め方を考えて行かねばならないであろう。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鈴木 裕一・松倉 公憲・小林 守: "酸性雨が流域の環境変化に及ぼす影響" 近代化による環境変化の地理情報システム 平成2年度総合報告書. I. 279-286 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 裕一・小林 守・松倉 公憲: "酸性雨の時空間変動についての予察的考察" ハイドロロジ-.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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