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木曽の森林の消滅過程ー古森林地図のGIS処理による原環境の復元ー

研究課題

研究課題/領域番号 02243209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京農工大学

研究代表者

木平 勇吉  東京農工大学, 農学部, 教授 (30021083)

研究分担者 峰松 浩彦  東京農工大学, 農学部, 助教授 (60011988)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードGIS / 地理情報システム / 地図 / 環境
研究概要

木曽ヒノキ天然林の消滅の過程を地理情報システムGISのコンピュ-タ処理により、明治時代以降の古森林地図から、この木曽森林の原環境を再現することを試みた。199年度はその手法を目標にした。
本年度の対象地は木曽の中央に位置してヒノキ天然林の美林の典型とされている上松営林署の赤沢国有林である。ここは伊勢神宮の遷宮用材を供給する場所として特に立派な森林が保存されている.その所有の歴史として豊臣秀吉(1590〜1599),徳川家康(1600〜1614),尾張藩(1615〜1868),明治政府の宮林(1869〜1888),御料林(1889〜1946),国有林(1947以降)となっている。
本年度使用した古森林図と森林調査法は明治39年,大正3年,昭和8,18,23,33,37,42,47,57年の11種である。この地図をポリゴン法により森林の時系列地図を作成した。地図上の位置情報としての点,線,面および記述デ-タは直交座標系により数値化して計算機に入力した。最近の地図精度は高いのでそれを基準にして古森林図を修正した。
次に森林調査法に記述された林小班ごとの林相,人工林,天然林を入力した。その結果,木曽ヒノキ天然林が小班ごとに消滅した時期が判明した.その結果をそれぞれの時代の地図上に色塗りすることが出来た。
この地図のGISによる入力,地図の修正,林相の入力を繰り返した結果、木曽ヒノキ天然林の消滅過程図が明治39,大正3,昭和8,18,23,37,47,57年について作られた.
この方法により森林の原環境を復元することが出来ることが明らかになった。したがって、木曽地域の全体についてヒノキ天然林の消滅過程を、現在の地図精度で再現できるので、次の作業として古地図など資料の収集が必要となってきた。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木平 勇吉: "木曽の森林の消滅過程" IUFRO国際研究集会.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 木平 勇吉: "森林の原環境の復元の手法" 地理学会国際研究集会.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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