研究課題/領域番号 |
02244104
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
吉村 融 埼玉大学, 大学院政策科学研究科, 教授 (50008629)
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研究分担者 |
馬場 靖憲 科学技術庁, 科学技術政策研究所・第1研究グループ, 研究員
丹羽 冨士雄 科学技術庁, 科学技術政策研究所・第2研究グループ, 総括主任研究官
児玉 文雄 埼玉大学, 大学院政策科学研究科, 教授 (20016538)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1990年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 科学技術 / パラダイム変換 / RuD経費の巨額化 / 製造から創業へ / フレクシブル・テクノロジ- / 技術の多角化 / 科学技術指標 / トランク・テクノロジ- |
研究概要 |
1平成2年度の研究目的に沿って、パラダイム変換を製造業における研究開発活動に着目して研究した。歴史的・定量分析によって、日本製造業のRuD活動は、(1)、技術導入の為のRuD(1961ー75)、(2)経済成長に直結したRuD(1975ー85)の各時期を経て、新しいフェ-ズに突入したことが判る。すなわち、大企業において、RuD経費の急増と設備投資の伸び悩みが見られ、その結果、RuD経費が設備投資を上廻る傾向が1985年から出現し始めた。この傾向の背後にはFMSに代表される最新製造技術が、必要設備投資額を節約可能にする事実が存在する。しかし、我々は、現在、企業が製造会社から創業会社に脱皮しつつある事実を見すごしてはならない。すなわち、キャッチング・アップ期の終了と伴に、より基礎的な研究開発の必要性は増加し、また、それ以上に、事業の多角化圧力の下で必要とされる技術の多角化はRuD経費の巨額化を不可避とする。これが製造業において発生しつつある最大のパラダイム変換である。 2同じく、研究目的に沿って、重要なパラダイム変換ー多角化を測定する為の科学技術指標が開発された。すなわち、我々はパテント申請実績を因子分析することによって、多様な多角化を理解する為に必要な強固な分析ユニットを確定できると考えた。実際にデ-タを収集し、技術の多角化を測定する為の分析ユニットとして“トランク技術"特定化した。同分析ユニットを因子分析することによって多角化指数が得られ、この指数の多角化に対する分析における有効性が示唆された。
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