研究課題/領域番号 |
02244108
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
郡司 篤晃 東京大学, 医学部(医), 教授 (40075297)
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研究分担者 |
古川 俊之 国立大阪病院, 院長 (20101082)
岩坪 秀一 大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20141997)
合田 周平 電気通信大学, 電子情報学科, 教授 (70013159)
藤正 巌 東京大学, 先端研, 教授 (30010028)
大井 玄 東京大学, 医学部(医), 教授 (70114410)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1990年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 人間行動の変容 / 科学技術と社会 / 社会的安定指標 / 競争と協調 / 医療健康評価 / エコテクノロジ- / QOL / Quality Adjusted Life Span |
研究概要 |
人間の生物としての本質、とくに社会化による特異化の過程ならびに近代自然科学技術が自然の部分としての人間修飾する状態の分析を試みた。(1)人間行動の生物学的モデル化:ヒトの集団・社会形成による特異な行動様式を比較行動論的手法で検討した。(a)世代間・世代内軋轢を高齢者についてQOL(Quality of Life)と活動的余命の関係から調査した(大井 玄)。(b)集団構成員の競争心・嫉妬心を群れの安全を増すための要素とした簡潔なモデルを作成した(古川俊之)。(c)大学入試における志願者層の変化と入学者の学力の関係についてパラメ-タの吟味とシミュレ-ション方式を検討した(岩坪秀一)。(d)婚姻期間の偶発性故障モ-ドの推移を、新たな社会の安定指標として国際比較と時代比較を行った(古川俊之)。(2)科学技術と人間・自然環境問題:科学の巨大化と科学批判について科学史観の立場から系統的な調査予測を行った。(a)物質・エネルギ-・情報をシステムとしてとらえ、情報化を原動力とする第三の産業革命の実現を図るべく、地球規模でのエコ・テクノロノジ-の概念を提言した(合田周平)。(b)医療技術の評価法として質によって測られた生存年数 QualityーAdjusted Life Span なる概念を提案した(郡司篤晃)。(c)医療を制御技術とする立場からの予測実験を行った(藤正 巌)。(d)さまざまな社会要因が人間の身体および精神に及ぼす効果を、相関分析を手がかりに有意な変数を求める分析を進めた(古川俊之)。(e)現代人のライフスタイルの再評価のため、身体的、精神心理的、遺伝的な健康度から客観的評価尺度を作成した(森本兼曩)。(f)年齢階層別の死亡率曲線のワイブル分析の厳密解を導き、医学研究と医療の目標を提示した(古川俊之)。(3)総括と展望として科学研究の偏りを指摘、高度技術社会の予測には当該研究に関連する国内・外の研究動向それ自体が研究課題であることを指摘した。
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