研究課題/領域番号 |
02244117
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
高田 紀代志 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (80163210)
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研究分担者 |
中山 伸樹 東洋大学, 社会学部, 助教授 (60180436)
成定 薫 広島大学, 総合科学部, 助教授 (50110466)
横山 輝雄 南山大学, 文学部, 助教授 (80148303)
杉山 滋郎 筑波大学, 哲学思想学系, 講師 (30179171)
佐野 正博 東京農工大学, 工学部, 助教授 (70206001)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1990年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 日本科学技術史 / 自然科学書出版 / 理工学書籍目録 / 文献デ-タベ-ス |
研究概要 |
近代日本の科学技術の発展過程における歴史的独自性を明らかにするために、同時代の世界科学技術史についての見直しや現代における科学技術と社会をめぐる研究と並行して、歴史的事例の実証的研究に分担して取り組み、それらについて議論し理論的枠組みを検討するために5回の研究会を行った。3年計画の初年度である今年度においては、とくに基礎作業として、1次資料2次資料の電子的デ-タベ-スの構築に力点をおいて進めてきた。2次資料としては日本科学技術史大系の編纂に当たって参照された文献資料をデ-タベ-ス化した。1次資料のひとつとして明治以来第II次大戦前までに出版された自然科学工学関連の書籍目録をデ-タ・ベ-ス化した。その分析から、次のような事実が示された。1)自然科学書を刊行した出版社数は、30社程度から1917年から3倍以上にとなり、1925年以後はほぼ120社を数え、1社あたりの刊行点数も増大する。タイトルからこの変化の背景には大正デモクラシ-による科学啓蒙の高まりがあると考えられる。2)昭和に入る頃から、数学及び理化学に関する刊行点数が減少し、変わって工業に関する著書の刊行点数が大きく増加する。タイトルを分析すると軍事関係のものが急激に増大していることが分かる。3)大正時代以後各種資格試験のための受験対策書、問題集の類が数多く出版されるようになる。わが国における科学技術の普及・定着などが各種資格試験による人材養成と密接に関係していたことが出版事業の面から強く示唆される。4)維新以来西欧文明導人の旗頭であった丸善が出版点数でも最大であったがその後影を潜め、岩波書店や成文堂新光社、工業図書株式会社などが出版点数が最大になる。こうして盛衰は科学技術研究の変質と関連していると推察される。これらはデ-タベ-スだけからの予備的な分析結果であり、来年度以降、事例研究と結びつけた形でさらに検討される予定である。
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